「選択8月号」

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  • メモ
  • 中南米に再び「左傾化」の波-米国を脅かす「裏庭」の政変
  • 統一教会の底知れぬ「政界汚染」-「ズブズブ」安倍派は醜聞まみれ
  • 「ロスト安倍」の政界乱気流-「国葬と人事」岸田の内憂外患
  • シリーズ企業研究・東京電力-旧経営陣「十三兆円賠償」の驚愕
  • デジタル庁で続く「危機的迷走」-「IT利権」の膨張と争奪戦
  • 欧米の空港「阿鼻叫喚」の大混乱-旅行客を襲う「人手不足トラブル」
  • 日本のサンクチュアリ(575)警察庁警備局-「安倍銃殺」の根本的原因

「大統領の陰謀」

大統領の陰謀 [Blu-ray]

  • NHK-BSプレミアムで6月15日放送。アラン・J・パクラ監督。1976年。
  • ウォーターゲート・ビルへの不法侵入事件が1972年(ポルノ映画「ディープ・スロート」がヒットした年)、ニクソン大統領辞任が1974年、本作が1976年。当時としては非常にコンテンポラリーな作品。それ故かあまり説明的な描写はなく、ジリジリと真実に肉薄していくアナログ時代の記者の姿を淡々と描写。
  • 特段の山場も派手な演出もなく、ほぼおじさんしか登場しないにも関わらず、2時間超で特にダレるという感じもしないのは、2枚看板の魅力か監督の力量か。
  • 格好良かったのがブラッドリー編集主幹役のジェイソン・ロバーズ。さほど有名な俳優ではないようですが本作でアカデミー助演男優賞受賞。
  • 元FIB副長官マーク・フェルトが「ディープ・スロートは私だ」と名乗り出たのが2005年。この辺りの話題で、春具が「オランダ・ハーグより」で面白いエッセイを書いていたような記憶があるものの、JMMの過去コンテンツは読むことができない状態。書籍化されなかったのが不思議なぐらいの質の高いエッセイだったので、何らかアーカイヴしておけば良かった。

アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯(1)~(7)」

モンテ・クリスト伯(全7冊セット) (岩波文庫)

  • かなり前に松岡正剛の千夜千冊他で関心を持って購入。
  • 序盤、謀略により逮捕~取り調べ~獄中の出会い~脱獄~財宝発見~モレル家救済~復讐開始までが、フランス革命史とも連動して、ワナワナと震えるほど面白い訳ですが、意外だったのはそこまでいってまだ全7巻中2巻の終盤ということ。
  • その後のチェンジ・オブ・ペースのローマ編のところでダレて年単位で放置してしまいましたが、フランスに入ってからは韓流ドラマばりの濃厚すぎる伏線が張り巡らされ(人物相関図がないと見失いそう)、徐々にヴォルテージを高めておいて、終盤は怒涛の復讐劇という長編連続エンターテイメントの華麗なるお手本。
  • 超大ヒット新聞連載小説なので連続テレビドラマや連載マンガのお手本になるのはむしろ当たり前。今でも漫画化されたり韓流ドラマ化されたりしている模様。
  • 「待て、しかして希望せよ!」の原文は「Attendre et espérer!」とのことですが、英語でいうと「Wait and hope!」ということなんだろうか。ちょっとゴテっとしているものの味わいのある訳。
  • 実在の事件をモチーフにしているというのも意外。デュマ自身の破天荒なエピソードの数々やデュマ3代の数奇な運命も興味深く、100分de名著のテキストや佐藤賢一のデュマ三部作も読んでみたいところですが、しばらくは読了の満足感でいっぱい。
  • モンテ・クリスト城に「デュマ自身も知らない人物が増え続け」たり「何年も居候したりする者も現れ」たりした(鹿島茂)というのも楽しい。現存しているようなので機会があれば行ってみたい。

Various Artists「また夜遊びが恋しくなる レディメイド未来の音楽シリーズCDブック編07」

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  • 発売予定が遅れて心配していましたが無事に発売。第2シーズン一発目ということで非常に楽しいラインナップ。
  • 序盤のライチャス・ブラザーズ「リトル・ラテン・ループ・ルー」、エクトール・リヴェラ「チャンス・フォー・ロマンス」、ザ・シープ「ハイド・アンド・シーク」の3連発が白眉。
  • 後半のドン&デューイのカヴァーも含め、「フィル・スペクターに口説かれて、『フラれた気持ち』路線のポップスに」行く前の「熱狂的でダンサブルなロック・ナンバー」こそがライチャス・ブラザーズの魅力というのがよく分かる。
  • エクトル・リヴェラの巻き舌英語がクールで格好良い。
  • ハイド・アンド・シーク」はバンカー・ヒルのオリジナルも悪くないですが、どこをどうしたらこうまで格好良くカヴァーできるのか(「みごとに曲は改変、改良されている」)。
  • 終盤の、シャーリー・エリス「クラッピング・ソング」、ジミー・ニコル「ハスキー」、ニノ・アンド・エイプリル「二人でお茶を」、ザ・シフォンズ「ストップ・ルック・アンド・リッスン」という辺りも良いタマが揃っていて最高。
  • 読物も素晴らしく充実。翁そばのカレーそば玉落としが異常にそそられる。「こんど東京に行くときは。」もすこぶる楽しく、101全部回りたくなる。志な乃(新宿御苑)、丸長中華そば店(荻窪)、ビーフン東(新橋)はぜひとも行きたい。
  • 「次号は2022年8月26日発売!DJ TAGO!監修『ラブバラッドじゃ踊れない』」とのこと。

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小野瀬雅生「焼きそばの果てしなき旅」

焼きそばの果てしなき旅 (ワニプラス)

  • 図書館活用。
  • 写真も豊富で楽しいガイドブックですが、文章の内容が薄くて読み応えはいまひとつ。
  • 行ったことがある店もちらほら(みかさ(高田馬場)、第一亭(日ノ出町)、梅蘭(上野)、やきそば屋(札幌))。
  • クレイジーケンバンドのギタリストだけあってエリアが神奈川方面に偏っていて、ここも行きたいあそこも行きたいとはなかなかならないですが、中山屋(筑西市)と味坊はぜひ行ってみたい。