映画

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

NHK-BSで4月23日放送。湯浅弘章監督。2018年。 原作の押見修造も吃音とのこと。 ラストの観客フロアでの説明絶叫は原作を読むと不自然さが解消されるんだろうか。かなり違和感があった。 十代の鬱屈は厭になるぐらい伝わってくるものの、下手な…

「ナチュラル」

NHK-BSで3月26日放送。バリー・レヴィンソン監督。1984年。 文学的な仕掛けとシンプルな成功譚のよくわからない組合せ。バーナード・マラマッドの原作では、試合前の取引は成立していて、試合中に翻意して勝負するも三振、という結末の模様。 …

「男はつらいよ-お帰り寅さん」

BSテレ東で4月6日放送。山田洋次監督。2019年。 蛇足も良いとことは思いつつ、ボーナストラックと割り切ればそれなりに楽しく観られる。 とはいえ、専業作家として成功した満男というのは「男はつらいよ」世界が台無しという感じも。 タコ社長化した…

「マイノリティ・リポート」

NHK-BSで3月25日放送。スティーヴン・スピルバーグ監督。2002年。 フィリップ・K・ディックの原作をどれぐらい改変しているかは分からないものの、タイトルにもなっている不確実な殺人予知システムの是非は深堀りされないので、何の話だったん…

「愛は静けさの中に」

NHK-BSで4月10日放送。ランダ・ヘインズ監督。1986年。 ボンヤリした話ではあるもののニューイングランドの風景は綺麗。 「Children of a Lesser God」という原題は現代的な基準において問題視されたりはしないのだろうか。

「そして父になる」

NHK-BSで3月12日放送。是枝裕和監督。2013年。 古典的な設定とステレオタイプなキャラクターで製作の意図がよく分からない。タイトルも安直では。 交換を決断するに至るプロセスなどの肝心な部分の描写が足りていないのか、気持ちが動かされる…

「ペギー・スーの結婚」

NHK-BSで3月14日放送。フランシス・フォード・コッポラ監督。1986年。 キャスリーン・ターナーのおばさんくささが終始かなりの違和感を漂わせており、昏睡状態で見た夢だと考えればそれはそれで良い気はするものの、意図的な演出にも見えず、他…

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

NHK-BSで2月7日放送。ジョー・ライト監督。2017年。 原題は「Darkest Hour」。扱うのは首相就任からダンケルクの戦いまで(バトル・オブ・ブリテンはやらない)。有名な下院演説(「我々は海岸で戦う、我々は水際で戦う、我々は野原と街頭で戦う…

「首」

早稲田松竹で。北野武監督。2023年。 北野武版へうげものというか、戦国版アウトレイジというか。衆道を持ち込んだファニーな歴史解釈ではあるけれど、散漫で「腰抜けるほど面白かったことはない」(伊集院光)のは確か。

「湯を沸かすほどの熱い愛」

NHK-BSで12月27日放送。中野量太監督。2016年。 演技もシナリオもベチョッと甘くてイージーで個人的な好みからは著しく外れる。 きのこ帝国「愛のゆくえ」は、オールナイトニッポン0のエンディングであのが弾き語りで歌っていて印象に残って…

「キネマの神様」

NHK-BSプレミアムで11月13日放送。山田洋次監督。2021年。 志村けんで観たかったという気にもならない微妙さ加減。 原作は原田マハでほぼ私小説とのこと。原田宗典の妹ということも知らなかった。

「トップガン マーヴェリック」

TOHOシネマズ日比谷で。ジョセフ・コシンスキー監督。2022年。 空母甲板の離発着に「デンジャー・ゾーン」がかかる冒頭からもうビリビリくる。これは映画館で観られて良かった。欲を言えば公開当初にもっと大きなスクリーンで観られるとなお良かった…

「X エックス」「Pearl パール」

キネカ大森で二本立て。タイ・ウェスト監督。2022年(両作とも)。 平日の昼間からボケっとホラー映画二本立てを観るというのも乙だった。「X エックス 」「Pearl パール 」の順番で観られたのも良かった。 ポルノ女優役(裸にショートパンツのサロペッ…

「キネマの天地」

NHK-BSプレミアムで11月6日放送。山田洋次監督。1986年。 「蒲田行進曲」(1982年)を、東映出身の深作欣二に東映京都撮影所で撮られた無念を晴らす松竹大船撮影所50周年記念作品。という割には見どころが乏しい。有森也実が藤谷美和子で…

「ゴースト・ワールド」

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で。テリー・ツワイゴフ監督。2001年。 シーモアというキャラクターは別にしても、雰囲気がかなり原作と異なっていて、意外にストレートでウェット。 ソーラ・バーチの自意識が膨張するイタい感じはSNSで世の中がソーシ…

「SOMEWHERE」

早稲田松竹で。ソフィア・コッポラ監督。2010年。 ザラッとしたフィルムの質感とペールトーンの色彩感覚がソフィア・コッポラのシグネチャーなんだろうか。 ガーリーカルチャーで語られる印象ですが、「ロスト・イン・トランスレーション」の頃から男性…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

目黒シネマで。クエンティン・タランティーノ監督。2019年。171分のエクステンデッド・カット。 「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012年)で興味を失ってしまったのか、「ヘイトフル・エイト」(2015年)以降は未見のクエンティン・タランティー…

「白い巨塔」

NHK-BSプレミアムで9月29日放送。山本薩夫監督。1966年。 「半沢直樹」って「白い巨塔」だったんだという発見。 昭和の脂ぎった中年男性の味わい。東野英治郎も良いけど、なんといっても小沢栄太郎が最高。下條正巳は今となっては団子屋の主人…

「無法松の一生」

NHK-BSプレミアムで8月31日放送。稲垣浩監督。1943年。4Kデジタル修復版。 検閲で比較的肝心なところがオミットされているのに「こんなにほめられていいのかしらと思うぐらい」好評だったというのは阪妻の力なのか。リベンジの1958年版(…

「怪物」

早稲田松竹で。是枝裕和監督。坂元裕二脚本。2023年。 ちょっとあざとくて陳腐で感心できなかった。

「オブリビオン」

NHK-BSプレミアムで8月7日放送。ジョセフ・コシンスキー監督。2013年。 取ってつけたような戦闘シーンや必要以上に壮大さを醸し出そうとする音楽とか、全体の印象がチグハグではあるもののアイデアは面白い。 あのラストで腹落ちして心が動く人…

「ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期」

NHK-BSプレミアムで8月16日放送。フランシス・フォード・コッポラ監督。1990年。 2020年の再編集版。1990年のオリジナル公開版をよく覚えていないのでどこが変わったかいまいち分からないながら、感心しないことにはあまり変わりはなか…

「大人は判ってくれない」

NHK-BSプレミアムで7月20日放送。フランソワ・トリュフォー監督。1959年。 「感化院上がりの不良少年で脱走兵だった28歳のフランソワ・トリュフォー」(山田宏一)が監督した自伝的作品。ずいぶんと救いのない陰鬱な話。 ヌーヴェルヴァーグ…

「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」

NHK-BSプレミアムで6月29日放送。エドワード・ズウィック監督。1994年。 「リバー・ランズ・スルー・イット」よもう一度という狙いか。どうにも散漫で安っぽい。

「ザ・ファーム 法律事務所」

NHK-BSプレミアムで6月19日放送。シドニー・ポラック監督。1993年。 全然スリリングにならない155分。大ヒットしたというジョン・グリシャムの原作からかなり改変しているんだろうか。 ジーン・トリプルホーン=「氷の微笑」のマイケル・ダ…

「マイ・エレメント」

TOHOシネマズ新宿で。ピーター・ソーン監督。2023年。子供のお供で吹替版。 安定のクオリティではあるものの、ヒロインのビジュアル造形はこれで良かったのか。現実的な社会問題のインプリケーションが明瞭すぎるのも鼻白む。 やっと始まったと思っ…

「リバー、流れないでよ」

テアトル新宿で。山口淳太監督(ヨーロッパ企画)。2023年。 洒落た設定と小粋な舞台選定のセンスの良い組合せに驚く(ふじやの迷宮的な構造も大きな魅力)。展開から締め方まで気が利いていて楽しかった。 ヨーロッパ企画の拠点が京都で、劇団員の藤谷…

「恋をしましょう」

NHK-BSプレミアムで4月12日放送。ジョージ・キューカー監督。1960年。 洒落た設定と豪華なキャストを活かせず、何よりマリリン・モンローに生気がなく、どうにもこうにも間延びした印象。 ミルトン・バールのキル/キウのジョークがどう面白い…

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

早稲田松竹で。ダニエル・クワン/ダニエル・シャイナート監督。2022年。 とんでもなく奇妙なフォームから投じられる意外に直球のメロドラマ。特筆するような急速が出ている感もなく、フォームの奇妙さだけが強く印象に残る。 ここまで振り切って奇矯だ…

「ワイルド・スピードMAX」

NHK-BSプレミアムで5月20日放送。ジャスティン・リン監督。2009年。 予備知識無しにシリーズ4作目だけいきなり観ても特に困惑することもなく、1作目はさぞかし面白かったんだろうなという感じ。