映画

「友だちのうちはどこ?」

NHK-BSプレミアムで8月30日放送。アッバス・キアロスタミ監督。1987年。 ちょっとした小咄のようなストーリーですが、大人たちの冷たさや知らない街を歩く心細さを刷り込まれた後のラストの爽やかさ。押し花が効いている。 馴染みのないイラン…

「岬の兄妹」

早稲田松竹で。片山慎三監督。2019年。 東野幸治がYouTubeで激賞(面白いと言うのは憚られるが面白い)していた片山慎三の監督デビュー作。 妻に客をとらせる「お直し」、博打の借金で娘が身売りする「文七元結」等、(福祉のない)落語の世界ではままあ…

「さがす」

早稲田松竹で。片山慎三監督。2022年。 東野幸治がYouTubeで激賞していた片山慎三作品。佐藤二朗のキャステイングも含めてポン・ジュノ組の色合いが濃厚。 面白いことは確かに面白いものの、ちょっと捏ね過ぎで策に溺れている感は否めず、ガツンと来ると…

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

NHK-BSプレミアムで6月8日放送。 スティーヴン・スピルバーグ監督。2017年。 責任ある立場で判断を下すことの重さに焦点をあてている点に面白味はあるものの、決断にいたる流れがいまひとつで消化不良な感じ。 ベン・ブラッドリーのアクのある感…

「ヒトラー ~最期の12日間~」

NHK-BSプレミアムで8月10日放送。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。2004年。 今となっては「大っ嫌いだ!」「判断力足らんかった」「チクショーメ!」「おっぱいぷるんぷる~ん」動画の元ネタ。ブルーノ・ガンツの情緒不安定なキレ芸(と秘書…

「ベイビー・ドライバー」

BS12で1月15日放送。エドガー・ライト監督。2017年。 菊地成孔激賞の作品。曰く「全部で9回泣いた」、「映画によるブリティッシュ・インヴェイジョン」。 カーラ・トーマス「B-A-B-Y」を歌いながら出勤するリリー・ジェームズの鮮烈さ。注文…

「大統領の陰謀」

NHK-BSプレミアムで6月15日放送。アラン・J・パクラ監督。1976年。 ウォーターゲート・ビルへの不法侵入事件が1972年(ポルノ映画「ディープ・スロート」がヒットした年)、ニクソン大統領辞任が1974年、本作が1976年。当時として…

「リトル・ダンサー」

NHK-BSプレミアムで5月9日放送。スティーブン・ダルドリー監督。2000年。 過去の成功例のフォーミュラをなぞっている感じが気になって今一つ乗り切れない。バレエとUKロック(Tレックス)の組合せも違和感が拭えなかった。ワム!、カルチャー…

「俺たちは天使じゃない」

NHK-BSプレミアムで3月15日放送。ニール・ジョーダン監督。1989年。 公開当時面白そうだなと思った記憶あり。もう33年前の作品か。 舞台劇を映画化した1955年版は未見ですが、「デビルズ島から脱獄した3人の囚人が強盗に入った雑貨屋の…

「長江哀歌」

NHK-BSプレミアムで3月17日放送。ジャ・ジャンクー監督。2006年。 動く油絵のような漲る映像美と、あってないような薄いストーリーと、唐突に挟み込まれるUFOやロケット。訳が分からない。

「きっと、うまくいく」

NHK-BSプレミアムで1月1日放送。ラージクマール・ヒラーニ監督。2009年。 終盤の予定調和が激しく、伏線の回収も必要以上に執拗で、もう少し薄味で捻りがあってもという感はあるものの、多段式ロケットで引っ張っていく魅力がある。 マイクロソ…

「家族はつらいよ2」

BSテレ東で4月17日放送。山田洋次監督。2017年。 ベタベタなストーリーを衒いなく真っ直ぐ投げかけているからなのか、山田洋次の熟練の手腕によるものなのか、いまいち不明ながら妙に響くものがある。 小林稔侍と鰻は3作目でも引っ張っているんだ…

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」

NHK-BSプレミアムで3月17日放送。クリストファー・マッカリー監督。2015年。 シリーズ5作目。ストーリーの大枠(シンジケート)が全然頭に入ってこなくて気持ち良く観られない。 ヒロンインのレベッカ・ファーガソンがスペシャルな魅力を感じ…

「キッド」

NHK-BSプレミアムで1月13日放送。チャーリー・チャップリン監督。1921年(チャップリン自身による音楽付きの1971年版)。 ジャッキー・クーガンの破壊的な可愛さ。チャップリンばりに3回離婚、4回結婚しているのも驚きですが、後年「アダ…

「ウォール街」

NHK-BSプレミアムで1月11日放送。オリバー・ストーン監督。1987年。 金融資本主義批判のつもりが、ゴードン・ゲッコーの振り切れたキャラクターが格好良すぎたというバランス崩壊作品。 マーティンとチャーリー・シーンの父子共演。「地獄の黙…

「フィールド・オブ・ドリームス」

NHK-BSプレミアムで8月30日放送。フィル・アルデン・ロビンソン監督。1989年。 ずっとスルーしてきましたが、オードリールートからの再発見。 お告げでドライヴしていくスピリチュアルな展開に面食らいますが、中年の危機、父と息子、破れた夢…

「アンダーグラウンド」

NHK-BSプレミアムで8月26日放送。エミール・クストリッツァ監督。1995年。 なにはともあれ劇中で演奏される狂騒的なブラスバンドのインパクトが絶大。チョチェク/ジプシー・ブラスというバルカン半島で19世紀頃興った音楽のジャンルがあるよ…

「我等の生涯の最良の年」

NHK-BSプレミアムで8月12日放送。ウィリアム・ワイラー監督。1946年。 復員軍人が社会復帰に苦労する話。「タクシー・ドライバー」の先駆けですが、3人の同郷の軍人を配置したのがナイスアイデア。 舞台は架空の都市ブーンシティですが、モデ…

「花のあと」

NHK-BSプレミアムで8月24日放送。中西健二監督。2010年。 一時期、雨後の筍のように連発された藤沢周平原作の映画化。あまりに少女漫画的なメロドラマ作法な演出に滅入る。 宮尾俊太郎と甲本雅裕のキャスティングには妙味。日本髪の北川景子の…

「ミッドナイト・イン・パリ」

NHK-BSプレミアムで7月29日放送。ウディ・アレン監督。2011年。 94分の小品。ウディ・アレンが考える映画というもののコンセプトが好ましい。AB面各23分のLPアルバムの好ましさと同類。ラストもとても良い塩梅。 寓話としての意味合い…

「許されざる者」

NHK-BSプレミアムで7月23日放送。クリント・イーストウッド監督。1992年。 ストーリーとしては微妙なところが多々あって、そこがリアルでもあるものの、最後はスカッと敵討ちを果たして生き延びて事業でも成功するというアンビバレンス。 とは…

「我輩はカモである」

NHK-BSプレミアムで4月15日放送。レオ・マッケリー監督。1933年。原題は「Duck Soup」=楽なこと、簡単なこと。 喋りまくるグルーチョと全く喋らないハーポというマルクス兄弟の特徴は理解。視覚に訴えるハーポとチコのパートは十分に笑えるも…

「白い恐怖」

NHK-BSプレミアムで12月1日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1945年。 原題は「Spellbound」。邦題は直裁すぎてもっさりして格好悪い。 若いグレゴリー・ペックが小顔で格好良いですが、イングリッド・バーグマンがとてもきれい(グレー…

「ダイヤルMを廻せ!」

NHK-BSプレミアムで6月30日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1954年。 原作は「暗くなるまで待って」と同じくフレデリック・ノットの戯曲。主要な筋回しがセリフで駆動していくところが舞台らしさ(≒ヒッチコックらしくなさ)か。 3Dの…

「暗くなるまで待って」

NHK-BSプレミアムで8月25日放送。テレンス・ヤング監督。1967年。 原作はフレデリック・ノットによるブロードウェイの舞台演劇。「ダイヤルMを廻せ!」と「Write Me a Murder」ぐらいしか舞台作品がない寡作家。 いかにも舞台らしい密室劇。序…

「ぼくらの七日間戦争」

NHK-BSプレミアムで7月26日放送。菅原比呂志監督。1988年。 リアルタイムでTMネットワークの主題歌は嫌ほど聴いたものの、映画の記憶は全くなし(初見かも)。 短い映画なのに観ているのが辛くなってくる出来で、ミドルティーンの宮沢りえが…

「家族はつらいよ」

BSテレ東で3月27日放送。山田洋次監督。2016年。 「東京家族」のキャストでのコメディー。素晴らしいというほどではないものの悪くない。機会があればシリーズ2作目、3作目も観てみたい。 居酒屋かよが良い雰囲気。馴染みになりたい。 「男はつら…

「アメイジング・グレイス」

絶対に行くぞと思っていたものの結局劇場には観に行かずDVDを購入。ヘッドフォンで大音量で視聴。 「完成間近の頃にアリサ本人からストップがかかり企画は一時中断するも、18年にアリサが亡くなった後、遺族と映画関係者の間で話し合いがもたれ、『アメ…

「私は告白する」

NHK-BSプレミアムで7月28日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1953年。 殺人の告解(赦しの秘跡)でロケットスタートして、神父と国会議員夫人のメロドラマでググッと引き込んで、法廷劇からの大立ち回り。バランスが良いのか悪いのか判然…

「間違えられた男」

NHK-BSプレミアムで6月23日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1956年。 不条理な状況に巻き込まれる典型パターンではあるものの、非日常スリラー要素はないので、らしからぬ地味な印象。 ピーター・フォンダの演奏シーンはストーク・クラ…