ハン角斉「67歳の新人−ハン角斉短編集」

ヒコロヒーが毎日新聞で紹介していた作品。 「案山子峠」や「模様」など意図が分からなくて困惑するものの、「親父のブルース」と「眠りに就く時」は文句なしに面白い。 著者の紹介記事も発見。 www.nhk.or.jp

岩瀬利郎「発達障害の人が見ている世界」

図書館活用。コメント割愛。

菊地成孔「戒厳令下の新宿:菊地成孔のコロナ日記2020.6-2023.1」

図書館活用。 ニコニコのビュロー菊地チャンネルの日記の書籍化。理由はよくわからないもののあまり興味深く読めなかった。 坂田明にからまれたエピソードは生々しくて示唆的でインパクトがあった。

「レコード・コレクターズ11月号」

メモ Various Artists「Yebo! Mzansi Dance & Party Music in Apartheid's Twilight Years」

山本周五郎「小説 日本婦道記」

山本周五郎初期の代表作。読切連作として31編書かれた作品のうち本人が選んだ11編。 「日本女性の美しさは、その連れそっている夫も気づかないというところに非常に美しくあらわれる」という美学自体がさすがに古めかしくて素直に感動するのは難しい。 …

「選択10月号」

メモ 親中露「ローマ教皇」は大丈夫か-バチカン外交に不安なウクライナ 台湾半導体「中国技術漏洩」の深謀-対中技術封鎖の意外な「穴」 岸田人事「失敗」の代償-ばら撒かれた「怨恨の火種」 武見厚労相に日本医師会の「失望」-診療・介護報酬改定は財務…

三浦英之「太陽の子-日本がアフリカに置き去りにした秘密」

図書館活用。新潮ドキュメント賞か何かの受賞で話題になっていたのを目にして図書館に予約を入れていたのを忘れていた。 「世界中によくある問題の一つ」と理解していながら、信憑性の怪しい「嬰児殺し」の話題で引っ張り、結局は「世界中によくある問題の一…

「レコード・コレクターズ10月号」

メモ Marvin Gaye「Let's Get It On: Deluxe Edition(50th Anniversary)」

マイケル・オンダーチェ 「映画もまた編集である-ウォルター・マーチとの対話」

村上春樹が読者交流サイト(おそらく「村上さんのところ」)でおすすめしていたもの。2017年に転居で東京に戻る時にホテルで読み始めて、これはとても面白いから落ち着いてからちゃんと読もうと思ってはや6年超。 編集技術や音響デザインの細部は、ここ…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 5: Fire-Ball」

図書館活用。 ゲイとルンペンが戦う他愛もない話にしか見えない「愛の街角2丁目3番地」の背後に随分しっかりした構想と思い入れがあったという意外性。 目玉は「Fire-Ball」。本人が「失敗」という理由も理解できるものの、気概とセンスが漲っていて気圧さ…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 1: 銃声」

図書館活用。 「前半に収録されている作品は、中学生から高校生時代のもの」で、後半も含めてすべて十代の作品(「みんなが大学受験のために一生懸命勉強するか、ドロップアウトするかの時期に、自分の好きなものを見つけられたっていう事が、最も幸せなこと…

いしいひさいち「ROCA:吉川ロカ ストーリーライブ」「花の雨が降る:ROCAエピソード集」

良い作品だとは思うものの、伊集院光の2022年ベストバイとか、「THE BEST MANGA 2023 このマンガを読め!」第1位とか、そこまでは入り込めなかった。 どうしても連想せざるを得ない業田良家「自虐の詩」のような骨太さはないけれど、唐突で繊細なラスト…

山本周五郎「ちいさこべ」

望月ミネタロウの「没有漫画没有人生」きっかけで「ちいさこべえ」を再読しているうちに原作が読みたくなって購入。 中編の「花筵」と「ちくしょう谷」がやや自然な説得力に欠けるので全体の印象はいまひとつ。ラストの「へちまの木」も芯を外している感触。…

太田和彦「日本居酒屋遺産-東日本編」

図書館活用。本命の東日本編。 雰囲気は最高で料理も魅力的ではあるものの、菊正宗の燗酒だけみたいな店も多く、ちょっと食指が動かないところも。 現代の東京でふらっと気軽にカウンターで飲むカルチャーが生きているのは焼きとん/もつ焼きではないか。 み…

鹿島茂「子供より古書が大事と思いたい」

増補新板でも新・増補新板でもなく雰囲気のある表紙の旧版を古書で入手。「私の本棚」収録の「愛人に少し稼いでもらう」を読んで興味をもったんだったか、入手の経緯は忘却。 ゲンロン14で「わたしが集めているのではなく、集めさせられている。その境地に…

太田和彦「日本居酒屋遺産-西日本編」

図書館活用。東日本編の順番が全然回ってこないので先に西日本編を。 京都の赤垣屋(カウンターでおでんで飲みたい)や益田の田吾作など、あの頃こういう店に興味があって知っていればなぁ。口惜しい。 めちゃくちゃ行きたい!と思ったさいき(恵比寿)は本…

ドン・ウィンズロウ「ザ・ボーダー(上)(下)」

前作でアダン・バレーラが死んでしまったこともあり、序盤からうまく乗り切れずしばらく停滞。新幹線移動の機会に再開したところ囮捜査の開始あたりからグイグイと引き込まれて一気に読了。 ドナルド・トランプ憎しという作者の政治的スタンスが明瞭すぎて鼻…

「レコード・コレクターズ9月号」

メモ Various Artists「Playing for the Man at the Door: Field Recordings from the Collection of Mack McCormick 58–71」

武田惇志/伊藤亜衣「ある行旅死亡人の物語」

図書館活用。 ウェブ記事で冒頭部分は読んでいたので、果たしてどういうことだったのかと借りてみたものの、謎のコアな部分は解明されないままで激しく肩透かし(冒頭で吹かしすぎなのでは)。読み物としても贅肉が多い。

山本直樹「定本レッド1969-1972(1)~(4)」

以前から気になっていた作品。定本としてまとまった形で出版された機会を捉えて購入。 山岳ベース事件のくだりは不条理かつ陰惨で正視に耐えない。永田洋子=赤城(「不信感、猜疑心、嫉妬心、敵愾心」「女性特有の執拗さ、底意地の悪さ、冷酷な加虐趣味」)…

「レコード・コレクターズ8月号」

メモ Nina Simone「You've Got to Learn」 「ルードボーイ-トロージャン・レコーズの物語」 Mahlathini & The Mahotella Queens「Music Inferno」

「レコード・コレクターズ7月号」

メモ Various Artists「Soul'd Out: The Complete Wattstax Collection(12CD)」 Nino Rota/Carmine Coppola/Carlo Savina「The Godfather: 50th Anniversary(Original Soundtrack)」

「選択6月号」

メモ ハリス米副大統領に「改造計画」-バイデン再選を阻む「不人気」問題 ロシア「ベラルーシ併合」の現実味-「ルカシェンコ重病」で動乱観測 「溶ける北極・南極」が生む世界熱波-異常気象「常態化」の悪夢 中東「麻薬ビジネス」に異変-シーア派「荒稼…

「レコード・コレクターズ6月号」

山下達郎のインタヴューあり。面白い。 メモ Vulfpec「The Beautiful Game」 Daft Punk「Random Access Memories (10th Anniversary Edition)」 Various Artist「中村とうようの『大衆音楽の真実』」

ドン・ウィンズロウ「ザ・カルテル(上)(下)」

前作「犬の力」の面白さに驚愕して古書で入手。前作に比べるとキャラクターの粒は小さく、時間軸は短く、ストーリーは池井戸潤化の傾向。かつ、カルテル間の闘争がメインでアート・ケラーの存在感は希薄。それでもラストはグッと盛り上がる。 ディエゴ・タピ…

ドン・ウィンズロウ「犬の力(上)(下)」

10年以上前に購入したらしきもの。2010年1月17日の毎日新聞「今週の本棚」掲載の江國香織の書評が挟んであった(「発熱しそうにおもしろい陰謀小説にして、マフィア小説。息をもつかせぬ展開で、一気に読ませる。大胆で巧妙、そして鮮やか」)。 ゴ…

「選択5月号」

メモ 大西洋に広大な「死の海」出現-「海藻」大繁茂で環境激変の恐怖 尹錫悦政権の「過大評価」は禁物-日米「追従路線」の限界近し 霞が関「菅義偉」への反攻-歪んだ「政治主導」が遺した怨恨 解散は「秒読み」段階に-岸田が待ち構える「内閣不信任案」 …

「ゲンロン14」

冒頭の荒俣宏と鹿島茂のコレクター談義が濃厚で可笑しい。荒俣宏が「知とは情報ではなく物量なんですよ。質や検索性よりも、山のように『積める』かどうかが大事なんです」と論ずれば、鹿島茂が「わたしが集めているのではなく、集めさせられている。その境…

「レコード・コレクターズ5月号」

メモ Ahmad Jamal「Naked City Theme / Extensions」

井口理「なんでもソーダ割り」

図書館活用。オールナイトニッポン55周年記念55時間スペシャルで存在を知った井口理の対談集。エッセイではないところがらしい感じか。 2020年2月の「カブトムシ」デュエット(いわゆる神回)の動画はマジックがあって何回観ても飽きない。ポルノグ…