井口理「なんでもソーダ割り」

図書館活用。オールナイトニッポン55周年記念55時間スペシャルで存在を知った井口理の対談集。エッセイではないところがらしい感じか。 2020年2月の「カブトムシ」デュエット(いわゆる神回)の動画はマジックがあって何回観ても飽きない。ポルノグ…

若林正恭「ナナメの夕暮れ」

第1章の連載が2015~2018年、書き下ろしの第2章を加えて単行本化したのが2018年。結婚とオールナイトニッポン10周年(武道館)が2019年で文庫化が2021年。 「随分とバランスの悪いエッセイ集」、「軸が見当たらない」、「青年とおっ…

「選択4月号」

メモ 北朝鮮が熱望する対露「傭兵輸出」-無法国家同士の「相互支援」 日米韓「核の傘」共同体の深化-強化される中国陣営への対抗軸 台湾軍「スパイ報道」で大騒動-日経新聞「与太記事」の罪作り 中国が「シベリア支配」に本腰-弱体ロシアから資源を「強…

梯久美子「狂うひと:『死の棘』の妻・島尾ミホ」

デビュー作「散るぞ悲しき-硫黄島総指揮官・栗林忠道」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した梯久美子。本作でも読売文学賞他を受賞しており地力のあるところを証明。 プライヴェートの切り売り、実人生のコンテンツ化が芸術だとされていた私小説の時代の…

「レコード・コレクターズ4月号」

メモ Various Artists「山賊の合唱 リズム・ボーイズの世界 1934-1939」 Joao Gilberto / Os Cariocas「In Buenos Aires At Club 676, October 1962」

魯迅「故郷/阿Q正伝」

いつぞや広瀬隆雄が言及していた魯迅。国が衰退する中、惨めな自分から目を背けるなという趣旨だったと記憶。 「小さな出来事」、「故郷」、「藤野先生」なども印象に残るものの、やはり「阿Q正伝」が面白い。 「精神的勝利法」というキーワードから想像し…

「レコード・コレクターズ3月号」

メモ Carole King「Home Again: Live from Central Park, New York City, May 26, 1973」 Vashti Bunyan「Just Another Diamond Day」 Linda Lewis「Lark」 Ahmad Jamal「Emerald City Nights Live at the Penthouse 1965-1966 (Vol.1)」 Ahmad Jamal「Emera…

「選択3月号」

メモ 気球問題が示す米中の「情報格差」-習近平「大恥」の内幕 ウクライナ「中露vs米国」の新局面-バイデンが描く「停戦」の難路 トルコ地震「欧州難民危機」が再燃-国境「壁建設」を是認するEU 中国が仕掛ける対米「麻薬戦争」-習近平一族とメキシ…

施耐庵「水滸伝(上)(中)(下)」

「金瓶梅」ではガッチリした完訳本に手を出し、面白いと思いつつも途中で放り出してしまった反省を踏まえ、サラリと読めそうな抄訳版で水滸伝にチャレンジ。 「いきなり少年文庫!?と言われそうですが、原典の抄訳としてこれがほぼベスト、と水滸伝ファンの…

エイドリアン・トミネ「長距離漫画家の孤独」

図書館活用(こんなものまであるのか!)。 とてもスタイリッシュではあるものの、中身は、日本には掃いて捨てるほどある、自意識や不全感に苛まれる類のエッセイ漫画。

「ゲンロン13」

シンギュラリティ民主主義の危険性とルソーの一般意志を扱った「新しい一般意志について」がとても面白い。「訂正可能性の哲学」が出たら読みたい。 ロシア関係の座談会「帝国と国民国家のはざまで」も面白かった。「ソルジェニーツィンは冷戦期は反ソ作家と…

「選択2月号」

メモ 英国が「西欧最貧国」に転落へ-EU離脱で深まった「生活苦」 「クリミア奪還」ウクライナの強硬-米欧が恐れる「最悪シナリオ」 ロシア資源生産は「激減」の運命-西側企業「撤退」で技術の限界 台湾で「政権交代」が起きたなら-「親中」国民党が総…

「レコード・コレクターズ2月号」

メモ Neil Young「Harvest (50th Anniversary Edition)」 Various Artists「Wattstax: The Complete Concert」 James Brown「Super Bad Live!」 レコード・コレクターズ増刊「ディスコ・マッドネス!」

坂口尚「石の花(1)~(5)」

昨年の夏頃に購入したものの、どうにも乗り切れず苦戦しつつ読了。 ウスタシャ(クロアチア(パヴェリッチ)/チェトニック(セルビア(ミハイロヴィッチ))/パルチザン(共産主義(チトー))/スロヴェニア(クリロとフィー)という点を忘れるとあっとい…

ニコラス・ロマノフ/カート・ブランガード「ランニング革命-もっと速く、長く、ずっと怪我なく走るための方法」

図書館活用。 着地はフォアフット、速度に必要なのは前傾(蹴り足は押し込まない)、プル(=シザース?)、がポイントなのかしら。やってみよう。

山本文緒「無人島のふたり-120日以上生きなくちゃ日記」

図書館活用。話題になっていたので。 題材が題材だけに感情の震えなしには読めない。グラタンをひっくり返した夫が泣き出す日など忘れられない。 率直ではあるけれども書かずにスキップしていることも山ほどありそう。 リチャード・スミス「がんで死ぬのは最…

「選択1月号」

メモ ウクライナ戦争の終わり方-必要条件は「プーチンの終焉」 ドイツ「国家転覆計画」が示す闇-凄まじき「極右思想」の広がり スパイウェア「世界拡散」の猛威-スマホ「丸裸」は日常のリスクに 「増税三昧」財務省の黄金の三年-岸田政権の末路は「使い…

藤本タツキ「チェンソーマン(1)~(11)」

アニメ化や第二部の連載で盛り上がっているのでネタバレしないよう慌てて消化。 永井豪「デビルマン」要素が透けすぎているような気はするものの、デンシティが高くて面白かった。デンジとマキマのキャラクターにマジカルな魅力がある。 第二部も楽しみ。完…

「レコード・コレクターズ1月号」

メモ Various Artists「Perú Selvático - Sonic Expedition into the Peruvian Amazon 1972-1986」 Les Mangalepa「Endurance」

長谷川博一「追憶の泰安洋行-細野晴臣が76年に残した名盤の深層を探る」

図書館活用。「レコード・コレクターズ」での連載(2016年7月号〜2018年11月号)を書籍化したもの。 著者は「泰安洋行」の強烈なファンで、連載終了から書籍化までの間に亡くなられたという畢生の一作。 死者に鞭打つようではあるものの思いの外…

鹿島茂「怪帝ナポレオン三世-第二帝政全史 」

カール・マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」をギヴアップした時に購入したもの。「マルクスが一番憎んでいたのは、ナポレオン三世のクー・デタで一掃されたティエールらのオルレアン王朝派ブルジョワジーであり、ナポレオンはプロレタリア革命…

「選択12月号」

メモ 「トランプ再出馬」を喜ぶ者たち-バイデン二期目のか細い可能性 ウクライナ「政権腐敗」の新局面-汚職「新興財閥」で新旧交代 「アルバニア・マフィア」が世界で猛威-欧米で変わる「闇社会」勢力図 中国が欧州各地で「森林強奪」-狡猾「違法伐採」…

「レコード・コレクターズ12月号」

メモ Various Artists「The Rough Guide to Hokum Blues」 Neil Young「Harvest: 50th Anniversary Edition」

一ノ宮美成/グループ・K21「京都の裏社会-山口組と王将社長射殺事件の聖域」

図書館活用。餃子の王将社長殺害の実行犯逮捕のタイミングでネットで色々眺めていたら読みたくなった。 実話系週刊誌のゲスな愉しみはあるものの、ファクトを追っているだけという消化不良感も。 宗教法人と同和利権と暴力団の組合せが京都風なのか。以下、…

稲田俊輔「飲食店の本当にスゴい人々」

図書館活用。 行こう行こうと思って行けていないアカシア(新宿)やレストラン桂(日本橋室町)、存在も知らなかったニューバーグ(高円寺)やペペロッソ(池ノ上)など(改めて)行きたくなった。 特に「高級割烹顔負けの居酒屋」竹政(大塚)は、料理も美…

石塚真一/浅野いにお/萩尾望都/出水ぽすか/小畑友紀/望月ミネタロウ他「もしも、東京」

図書館活用。 一年延期して2021年に開催された「日本を代表する漫画家たちが、“もしもの東京”をテーマにした漫画作品を制作する展示会」の作品集。 お目当ての望月峯太郎がイラスト2点のみだったのは残念。松本大洋(萩原朔太郎「青猫」)が良かった。

「レコード・コレクターズ11月号」

メモ Bill Evans Trio「Live in London 1965」 Bill Evans Trio「Live in Scandinavia 1966」 久保田麻琴と夕焼け楽団「ライブ・ベスト&モア」 Various Artists「Rise Jamaica!: Jamaican Independence Special」

真造圭伍「ぼくらのフンカ祭」

めちゃくちゃ好みな世界なだけに、少し語らせすぎ、描写し過ぎなところが端々でひっかかる。 「死ぬまで続くであろう友情を描きたかった」とあとがきにありますが、この時の友情はこの時にしかないんだという無常感の方が強く感じられる。

真造圭伍「センチメンタル無反応」

最新短編集。 発表順としては、<トーキョーエイリアンブラザーズ(2015~2017年)>の連載終了後、「ディパーチャー」(2017年)、「居酒屋内戦争」(2017年)、「美術部の海野さんと山田くん」(2017年)、「清水家のすべて」(201…

水木しげる「水木しげる漫画大全集085~087:神秘家列伝(上)(中)(下)」

図書館活用。 終盤(柳田国男、泉鏡花、平田篤胤辺り)はネタ切れの感もあるものの、ミラレパ、マカンダル、安倍晴明、長南年恵、役小角、仙臺四郎といった辺りは予備知識もあまりなかったので刺激あり。オモチロイ。 出口なおではなく出口王仁三郎をチョイ…