「レコード・コレクターズ10月号」

メモ Marvin Gaye「Let's Get It On: Deluxe Edition(50th Anniversary)」

マイケル・オンダーチェ 「映画もまた編集である-ウォルター・マーチとの対話」

村上春樹が読者交流サイト(おそらく「村上さんのところ」)でおすすめしていたもの。2017年に転居で東京に戻る時にホテルで読み始めて、これはとても面白いから落ち着いてからちゃんと読もうと思ってはや6年超。 編集技術や音響デザインの細部は、ここ…

「ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期」

NHK-BSプレミアムで8月16日放送。フランシス・フォード・コッポラ監督。1990年。 2020年の再編集版。1990年のオリジナル公開版をよく覚えていないのでどこが変わったかいまいち分からないながら、感心しないことにはあまり変わりはなか…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 5: Fire-Ball」

図書館活用。 ゲイとルンペンが戦う他愛もない話にしか見えない「愛の街角2丁目3番地」の背後に随分しっかりした構想と思い入れがあったという意外性。 目玉は「Fire-Ball」。本人が「失敗」という理由も理解できるものの、気概とセンスが漲っていて気圧さ…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 1: 銃声」

図書館活用。 「前半に収録されている作品は、中学生から高校生時代のもの」で、後半も含めてすべて十代の作品(「みんなが大学受験のために一生懸命勉強するか、ドロップアウトするかの時期に、自分の好きなものを見つけられたっていう事が、最も幸せなこと…

いしいひさいち「ROCA:吉川ロカ ストーリーライブ」「花の雨が降る:ROCAエピソード集」

良い作品だとは思うものの、伊集院光の2022年ベストバイとか、「THE BEST MANGA 2023 このマンガを読め!」第1位とか、そこまでは入り込めなかった。 どうしても連想せざるを得ない業田良家「自虐の詩」のような骨太さはないけれど、唐突で繊細なラスト…

山本周五郎「ちいさこべ」

望月ミネタロウの「没有漫画没有人生」きっかけで「ちいさこべえ」を再読しているうちに原作が読みたくなって購入。 中編の「花筵」と「ちくしょう谷」がやや自然な説得力に欠けるので全体の印象はいまひとつ。ラストの「へちまの木」も芯を外している感触。…

「選択9月号」

メモ 湾岸アラブと中央アジアが急接近-旧属国の「ロシア離れ」が加速 日韓は「同盟」になれるのか-安保強化を阻む幼稚な「国民感情」 岸田が奪った政界「再エネ利権」ー「河野太郎潰し」で麻生と結託 秋解散はまた「頓挫」-「ジリ貧」岸田政権の延命プラ…

太田和彦「日本居酒屋遺産-東日本編」

図書館活用。本命の東日本編。 雰囲気は最高で料理も魅力的ではあるものの、菊正宗の燗酒だけみたいな店も多く、ちょっと食指が動かないところも。 現代の東京でふらっと気軽にカウンターで飲むカルチャーが生きているのは焼きとん/もつ焼きではないか。 み…

鹿島茂「子供より古書が大事と思いたい」

増補新板でも新・増補新板でもなく雰囲気のある表紙の旧版を古書で入手。「私の本棚」収録の「愛人に少し稼いでもらう」を読んで興味をもったんだったか、入手の経緯は忘却。 ゲンロン14で「わたしが集めているのではなく、集めさせられている。その境地に…

太田和彦「日本居酒屋遺産-西日本編」

図書館活用。東日本編の順番が全然回ってこないので先に西日本編を。 京都の赤垣屋(カウンターでおでんで飲みたい)や益田の田吾作など、あの頃こういう店に興味があって知っていればなぁ。口惜しい。 めちゃくちゃ行きたい!と思ったさいき(恵比寿)は本…

ドン・ウィンズロウ「ザ・ボーダー(上)(下)」

前作でアダン・バレーラが死んでしまったこともあり、序盤からうまく乗り切れずしばらく停滞。新幹線移動の機会に再開したところ囮捜査の開始あたりからグイグイと引き込まれて一気に読了。 ドナルド・トランプ憎しという作者の政治的スタンスが明瞭すぎて鼻…

「大人は判ってくれない」

NHK-BSプレミアムで7月20日放送。フランソワ・トリュフォー監督。1959年。 「感化院上がりの不良少年で脱走兵だった28歳のフランソワ・トリュフォー」(山田宏一)が監督した自伝的作品。ずいぶんと救いのない陰鬱な話。 ヌーヴェルヴァーグ…

「レコード・コレクターズ9月号」

メモ Various Artists「Playing for the Man at the Door: Field Recordings from the Collection of Mack McCormick 58–71」

「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」

NHK-BSプレミアムで6月29日放送。エドワード・ズウィック監督。1994年。 「リバー・ランズ・スルー・イット」よもう一度という狙いか。どうにも散漫で安っぽい。

「ザ・ファーム 法律事務所」

NHK-BSプレミアムで6月19日放送。シドニー・ポラック監督。1993年。 全然スリリングにならない155分。大ヒットしたというジョン・グリシャムの原作からかなり改変しているんだろうか。 ジーン・トリプルホーン=「氷の微笑」のマイケル・ダ…

武田惇志/伊藤亜衣「ある行旅死亡人の物語」

図書館活用。 ウェブ記事で冒頭部分は読んでいたので、果たしてどういうことだったのかと借りてみたものの、謎のコアな部分は解明されないままで激しく肩透かし(冒頭で吹かしすぎなのでは)。読み物としても贅肉が多い。

「マイ・エレメント」

TOHOシネマズ新宿で。ピーター・ソーン監督。2023年。子供のお供で吹替版。 安定のクオリティではあるものの、ヒロインのビジュアル造形はこれで良かったのか。現実的な社会問題のインプリケーションが明瞭すぎるのも鼻白む。 やっと始まったと思っ…

「リバー、流れないでよ」

テアトル新宿で。山口淳太監督(ヨーロッパ企画)。2023年。 洒落た設定と小粋な舞台選定のセンスの良い組合せに驚く(ふじやの迷宮的な構造も大きな魅力)。展開から締め方まで気が利いていて楽しかった。 ヨーロッパ企画の拠点が京都で、劇団員の藤谷…

「恋をしましょう」

NHK-BSプレミアムで4月12日放送。ジョージ・キューカー監督。1960年。 洒落た設定と豪華なキャストを活かせず、何よりマリリン・モンローに生気がなく、どうにもこうにも間延びした印象。 ミルトン・バールのキル/キウのジョークがどう面白い…

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

早稲田松竹で。ダニエル・クワン/ダニエル・シャイナート監督。2022年。 とんでもなく奇妙なフォームから投じられる意外に直球のメロドラマ。特筆するような急速が出ている感もなく、フォームの奇妙さだけが強く印象に残る。 ここまで振り切って奇矯だ…

「ワイルド・スピードMAX」

NHK-BSプレミアムで5月20日放送。ジャスティン・リン監督。2009年。 予備知識無しにシリーズ4作目だけいきなり観ても特に困惑することもなく、1作目はさぞかし面白かったんだろうなという感じ。

「選択8月号」

メモ プーチンを手玉にとるイラン-零落ロシアに「強請りタカリ」 漁獲激減の「ベーリング海」-カニ「百億匹」が消え失せた 韓国「防衛産業」が大躍進-新たなドル箱「空母も売ります」 岸田官邸のアキレス腱「木原誠二」-醜聞が「命取り」となる可能性 真…

山本直樹「定本レッド1969-1972(1)~(4)」

以前から気になっていた作品。定本としてまとまった形で出版された機会を捉えて購入。 山岳ベース事件のくだりは不条理かつ陰惨で正視に耐えない。永田洋子=赤城(「不信感、猜疑心、嫉妬心、敵愾心」「女性特有の執拗さ、底意地の悪さ、冷酷な加虐趣味」)…

「レコード・コレクターズ8月号」

メモ Nina Simone「You've Got to Learn」 「ルードボーイ-トロージャン・レコーズの物語」 Mahlathini & The Mahotella Queens「Music Inferno」

売払い

シェイクスピア「ロミオとジュリエット」 ドストエフスキー「罪と罰(上)(下)」 ドストエフスキー「永遠の夫」 トルストイ「アンナ・カレーニナ(上)(中)(下)」 ハーマン・メルヴィル「白鯨(上)(下)」 サマセット・モーム「月と六ペンス」 サマ…

「選択7月号」

メモ バイデンvsトランプ「再戦」の憂鬱-有権者が望まぬ候補の大統領選へ チュニジアが「難民ビジネス」に本腰-独裁政権と欧州の薄汚い「癒着」 サウジが目指す「文化立国」の欺瞞-専制国家の醜い「イメージ戦略」 「日朝首脳会談」岸田政権の夢想-金…

「レコード・コレクターズ7月号」

メモ Various Artists「Soul'd Out: The Complete Wattstax Collection(12CD)」 Nino Rota/Carmine Coppola/Carlo Savina「The Godfather: 50th Anniversary(Original Soundtrack)」

Buddha Brand「病める無限のブッダの世界 〜Best of the Best(金字塔)〜」

若林正恭「ナナメの夕暮れ」きっかけで試聴した「Ill伝道者」のA.A.B.B.「Pick Up the Pieces One by One」使いの格好良さに驚愕。即購入。 日本のヒップホップ史における立ち位置などはサッパリわからないものの、「人間発電所」などさすがの魅力(「気…

「選択6月号」

メモ ハリス米副大統領に「改造計画」-バイデン再選を阻む「不人気」問題 ロシア「ベラルーシ併合」の現実味-「ルカシェンコ重病」で動乱観測 「溶ける北極・南極」が生む世界熱波-異常気象「常態化」の悪夢 中東「麻薬ビジネス」に異変-シーア派「荒稼…