柴田元幸「死んでいるからしら」

死んでいるかしら (日経文芸文庫)

  • 佐藤良明/柴田元幸「佐藤君と柴田君の逆襲」発売時に興味を持ったものの、その時点で佐藤良明/柴田元幸「佐藤君と柴田君」が入手不能だった消化不良感が残っていたところ、書店で見かけて購入。
  • 単行本の刊行が1997年なので、なんといっても古い。何で今更(文庫化したのか)という違和感は拭えません。
  • 洒脱さも引き出しの多彩さもそこそこで、読み物としての完成度はいまひとつではありますが、ローレンス・ウェシュラー「ウィルソン氏の驚異の陳列室」とコリヤー兄弟の逸話(「1909年から47年にわたってニューヨークで隠遁生活を送り、総量120トンに及ぶ物品を貯め込んだ」)は興味をそそられました。