2014-06-24 山田清機 「東京タクシードライバー」 本 書店で平積みになっており、「夢破れても人生だ。夢破れてから、人生だ」「各紙、各誌、大絶賛の嵐!!!」という帯の惹句に乗せられて購入。 某食品大手の子会社の冷凍食品工場で月給12万円という酷薄な現実に比べると、現代日本のショーケースとしてはタクシードライバーというのは対象が普通すぎる気がします。 それなりには面白くは読めるのですが、もう一歩踏み込みが足りず、印象に残ったのが、他人の著作から引用した「モンティ・ホール問題」と自らの半生を語った「長いあとがき」というのではやや寂しい。