伊藤比呂美 「木霊草霊」

木霊草霊

  • これが目当てで読み始めた伊藤比呂美。文体などは依然として好みではないのですが、植物・園芸を主題にした随筆もあまりない(と思っているだけで、本当はたくさんあるのかもしれませんが)ので、楽しんで読みました。
  • 著者の主な居住地である熊本と南カリフォルニアの風土はもちろんのこと、「万葉集」と「古今集」における葛の描写の差異、タンブルウィードの由来(「アメリカ原産ではない。ロシアからの輸入穀物に混じり込んでここに来た」)などの蘊蓄も興味深かった。