岸本佐知子 「気になる部分」

気になる部分 (白水uブックス)

  • 「ねにもつタイプ」に続いて岸本佐知子(刊行順は逆)。
  • 良くも悪くも普通のエッセイの体は保たれていて、「ねにもつタイプ」のドライな得体の知れなさはないですが、ジワッとくる叙情性もあって、パッケージとしてはこちらの方が楽しめるかも。
  • 本業たる翻訳の話はさすがに読ませる内容で、ニコルソン・ベイカーなど読んでみなくてはという気にさせます。
  • エッセイ第3作「なんらかの事情」は文庫化待ちあるいは折を見て図書館でというところ。