2014-09-27 岸本佐知子 「気になる部分」 本 「ねにもつタイプ」に続いて岸本佐知子(刊行順は逆)。 良くも悪くも普通のエッセイの体は保たれていて、「ねにもつタイプ」のドライな得体の知れなさはないですが、ジワッとくる叙情性もあって、パッケージとしてはこちらの方が楽しめるかも。 本業たる翻訳の話はさすがに読ませる内容で、ニコルソン・ベイカーなど読んでみなくてはという気にさせます。 エッセイ第3作「なんらかの事情」は文庫化待ちあるいは折を見て図書館でというところ。