- 毎日新聞日曜版で連載している「雑誌のハシゴ」で気になっていた萩原魚雷。連載当初は全国紙らしからぬ軽妙さが斬新に感じられました(最近はあまり面白くないのですが)。
- 現状、古書でしか手に入らない領域からネタを拾っているので、目新しさはあるのですが、対象の彫り込みが浅く、読み物としての面白味がありません。残念ながら読んでみたい気持ちにならない。
- そもそもアイテムをチョイスするセンスが甘くて狭いように感じられ、後半の「限度の自覚」、「精神の緊張度」といった長めのものも、文意、文体ともにグチグチと掴み所がなく、魅力が伝わりません。