- 一通り聴いてふーんという感じで終わるのが目に見えていたので躊躇しましたが、やはりそれなりの思い入れもあって、それでもいいかと購入。
- 未発表曲山盛りの「フレッシュ」のデラックス・エディションとかの方が、個人的にも時代的にもニーズがあるような気がします(現行のリイシュー版「フレッシュ」に収録されているのは5曲の別ミックス)。そんなアウトテイクが現存しているのかどうかもよく知りませんが。
- 演奏を重ねるにつれて良くなっていきますが(Disc4>Disc3>Disc2>Disc1)、ウッドストックの怒濤のパフォーマンスを超える/とは異なるスペシャルな何かを見つけ出すことは難しい気がします。
- アンサンブルが割に雑で勢い任せで、ジェームズ・ブラウン的なタイトさはないのですが、そのロッキシュな緩さがスライらしい感じ。乱れた局面でこそ個性が現れると言いましょうか。
- 「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」は曲が曲だけにもう少し盛り上げられないかというフラストレーションが残ります。
- ラリー・グレアムのベースがグイグイと引っ張っていて見直しました。ドタドタとしたグレッグ・エリコのドラムとの個性的なコンビネーションには、ファミリー・ストーンを聴いているなという実感あり。
- まあ、今後聴き返すこともないかなという感じなので、当初予想を上回るでも下回るでもなく、ほどほどに楽しめました。
- ドキュメンタリー映画「スライ・ストーン」も機会があれば観てみたいところ。