鈴木大介 「最貧困女子」

最貧困女子 (幻冬舎新書)

  • 時折こういう陥穽/どん底系に触れたくなるのが社会的好奇心なのか下衆な出歯亀根性なのか自分でも分かりません。
  • ケーススタディとしては非常に刺激的かつ説得力がありましたが、公的に対処すべき問題なのかどうか。よく分かりません。これらの再貧困女子層が日本社会全体にどれだけの影響を与えているかに依るのだと思いますが、国際社会における後開発国(LDC)に近い存在という印象。
  • 社会全体への影響という意味では、もう少し上の、「働く世代の単身女性の3人に1人が年収114万円未満」「特に10〜20代女性に貧困が集中している」といった(「最」のつかない)貧困層の方が社会全体への構造的影響も大きく、公的/制度的に対処すべき問題が多いような気がします。