安倍雅史監修/ナショナル・ジオグラフィック編 「消滅遺産-もう見られない世界の偉大な建造物」

消滅遺産 もう見られない世界の偉大な建造物

  • 企画の意図は理解しつつも、バーミヤーンの大仏やアレッポなど、最近まで存在していたものに面白みが感じられない一方で、ペンシルベニア旧駅庁舎、北京城壁、マンダレーの王宮等、19世紀末~20世紀初頭に撮影された写真が圧倒的に興味深く、思わず見入ってしまいます。
  • 九龍城砦が無法地帯となった経緯は初めて知りました(「1898年の条約で香港の大部分が租借地となったが、九龍城砦は例外的に清朝の一部にとどまった。九龍城砦を接収したい香港当局と中国側の綱引きが繰り返され、軍や官吏が不在となり、九龍城砦は英国・清どちらの統治も法も及ばない空白地帯となる」)。