2020-04-07 浜美雪「落語家の了見」 アサ芸の週刊連載をまとめたものなので、浅く軽いテイスト。著者のテイストでもあるのかもしれませんが、インタヴュー素材に対して成果物が見劣る印象。 林家木久扇の入門の経緯とか、古今亭志ん輔の師匠(志ん朝)が降りてきた話とか、橘家圓蔵が語る桂文楽(「武、やめられねぇなあ~」)、四代目三遊亭金馬が語る先代(「とにかく売れろ。そのためにはマスコミと仲良くしろ」)、五街道雲助が語る引退後の志ん生(「これを猫ばばぁという」)等、面白い話はあるだけに残念。 林家正蔵のフェイヴァリット三代目三遊亭金馬「山崎屋」と、林家たい平が挙げていた桂枝雀「宿替え」は聴きたい。 浜美雪「師匠噺」も読んでみたい。