「続・男はつらいよ」

 続・男はつらいよ HDリマスター版(第2作)

  •  BSテレ東で4月11日放送。山田洋次監督。1969年。シリーズ第2作。
  • 見落としていた作品を4K再放送でフォロー。
  • 第1作公開が1969年8月27日、本作は11月15日公開。凄いスピード感。
  • 病院や焼肉屋での寅次郎の狼藉がガラが悪くて良い。源ちゃんもまだまだキャラクターが流動的。髪も短いしよく喋る。
  • テレビシリーズを観ていないせいか、坪内散歩・冬子との関係性にあまり魅力を感じないのですが、ミヤコ蝶々は俄然生々しく、品のある風見章子と勘違いするところなど、観ていて辛い。
  • 再会した母に金の無心かと冷たくされるのはオリジナル「瞼の母」(長谷川伸の戯曲)と同じらしい。
  • 旅館での、座椅子~障子~庭への転げ落ち×2は、「渥美清がめったにやらないSight Gag(視覚的なギャグ)の大技」「ぼくが観た舞台、テレビ、映画などでは一度も演じなかったドタバタ演技を、ここで実に見事に演じきる」「浅草時代から彼はドタバタをいやがっていたというが、いざとなると本格的にやる」「『続・男はつらいよ』を成功させるために渥美清は禁じ手を使った」と小林信彦が激賞。
  • 「茶の一杯が二杯になり、そのうち酒になる・・・」、「『お母さん』は禁句」等、後に使い回されるギャグもフレッシュで勢いがある。
  • 森川信の「バッカだねぇ~」がやはり良い。葬式帰りのとらやのシーンも最高(「ああいうのを三枚目というんだよな、絵に描いたようだよ」)。
  • いのちを守るステイホーム週間もどういう訳か読書の方はさっぱり。どうにかしたい。