- 図書館活用。フィクションの創作にはもうあまり興味が持てないけれども川上未映子が直線的にグイグイと突っ込んでいて面白かった。
- 地下一階のテーマ主義が無益というのは非常に理解できますが、地下二階の無意識/シャーマニズムにもあまり興味が湧かず。インプロヴィゼーション神話と手癖の関係を想起。
- 他方で、「『つんぼじゃねえや』(ゴーリキー)と『太った郵便配達人』(レイモンド・チャンドラー)、この二つが僕の文章の書き方のモデルになっている」等、文体に関する具体的な例示は相変わらずやたら面白い。
- 「『やっぱり俺うまいわ、やばいわ』とかない?」「『ねじまき鳥』とかを本棚から何気なく手に取ってパラッと読んで、『あー、このダイナミズム・・・俺やっぱ突き抜けてんなー』みたいなのもない?」「『皮剥ぎのシーン、これ世界一だろ』みないな」「『俺もこんな世界的な作家になったわー』みたいな実感はどうですか?」「『俺ってやっぱすごかったんだなー、とくべつだったんだなー』みたいな気持ち、ない?これはありますでしょ、少しくらい」「叩いていた人たちに『で、今の俺みて、どうよ?』みたいな気持ちは?」とさんざんしつこく絡んで、「いい言葉をいただきました、『僕よりうまく書けるやつは少ない』!」という流れが可笑しかった。