- 図書館活用。山下達郎が読んでいると紹介していて興味を持ったもの。
- 「映画を見て、まず驚かなければならないし、どぎまぎしなければならない。しかし、そのどぎまぎする感覚をいかに『これは映画だ』という安心感の中で得られるか、どれだけ驚けるかということが、見ることのレッスン」というのは通読しても分かったような分からないような感じですが、聞き書きで読みやすく、やたら面白い。
- 「原節子が死んだ夫の写真を、お義母さん役の東山千栄子と見るところがあります。お義母さんと一緒に寝て、その布団が実は息子のものだったという場面で、これもエロティックな話なのですが、誰もそれをエロティックだとは思いません。しかしあのあたりに、単にきれいなわけではない原節子の側面が出ていた気がします。それをはっきり表現するかどうか、そういうところまで監督が考えているかを意識して見ると、映画というのは本当に怖いものだなと思います」というのもよく分からなかった。
- 蓮實重彦の「殺人リストのトップは(ジャック・ベッケルを全く評価していなかったアンドレ)バザンで、その次が(エリック)ロメール」。マーティン・スコセッシについても「世界で最も過大評価されている監督」「本気ぶりが醜い」とボロカス。
- 「『ゴジラ』はほとんど成瀬組が撮った」という指摘は初めて目にしました。
- 激賞されているデヴィッド・ロウリーとケリー・ライヒャルト監督作品は機会があれば観たい。