- NHK-BSプレミアムで6月2日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1941年。
- 主演はジョーン・フォンテイン(「レベッカ」の翌年)。オリヴィア・デ・ハヴィランドの妹(アカデミー主演賞を受賞した史上唯一の兄弟姉妹。不仲で有名)。二人とも日本生まれ。
- 原作は冒頭の一文「リナ・アスガースは、八年近くも夫と暮らしてから、やっと自分が殺人者と結婚したことをさとった」が有名で、毒入りと知りつつも夫に出された牛乳を飲むという倒錯的なラストとのこと。それならそれで成立しているように思いますが、実は殺してませんでしたという映画のラストでは、ダメ男と縒りを戻す展開に納得感が皆無。
- 資産家の行き遅れの娘がコロッとプレイボーイにハマるところまでは理解できますが、ニヤニヤしたケーリー・グラントのダメっぷりがとにかく凄くて、殺したか殺してないかが気になる以前に早く別れろとしか思えない。
- ナイジェル・ブルースの飄々とした佇まいが清涼剤。