町田康「しらふで生きる」

しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫)

  • 図書館活用。大竹聡がずぶずぶに呑む本を読んでみたり町田康が断酒する本を読んでみたり。
  • 大伴旅人の酒を讃むる歌十三首から始まる冒頭で俄然引き込まれますが、その後は延々と同じような思考実験が繰り返されるだけなので正直期待外れ。
  • 「あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似る」「この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ」「なかなかに人とあらずは酒壺に成りにてしかも酒に染みなむ」とか、大伴旅人の格好良さを知れたのが収穫。
  • 結局アルコールで死んだ中島らもが思い出されますが、断酒は継続しているんだろうか。
  • ソバーキュリアスみたいなのも良いですが、呑む日あり、呑まない日ありで程よく嗜んでいきたい。