「大統領の陰謀」

大統領の陰謀 [Blu-ray]

  • NHK-BSプレミアムで6月15日放送。アラン・J・パクラ監督。1976年。
  • ウォーターゲート・ビルへの不法侵入事件が1972年(ポルノ映画「ディープ・スロート」がヒットした年)、ニクソン大統領辞任が1974年、本作が1976年。当時としては非常にコンテンポラリーな作品。それ故かあまり説明的な描写はなく、ジリジリと真実に肉薄していくアナログ時代の記者の姿を淡々と描写。
  • 特段の山場も派手な演出もなく、ほぼおじさんしか登場しないにも関わらず、2時間超で特にダレるという感じもしないのは、2枚看板の魅力か監督の力量か。
  • 格好良かったのがブラッドリー編集主幹役のジェイソン・ロバーズ。さほど有名な俳優ではないようですが本作でアカデミー助演男優賞受賞。
  • 元FIB副長官マーク・フェルトが「ディープ・スロートは私だ」と名乗り出たのが2005年。この辺りの話題で、春具が「オランダ・ハーグより」で面白いエッセイを書いていたような記憶があるものの、JMMの過去コンテンツは読むことができない状態。書籍化されなかったのが不思議なぐらいの質の高いエッセイだったので、何らかアーカイヴしておけば良かった。