「嵐が丘」

嵐が丘 [DVD]

  • NHK-BSプレミアムで11月17日放送。ウィリアム・ワイラー監督。1939年。
  • エミリー・ブロンテ生涯唯一の作品にして世界三大悲劇の1つ、をハイライトでお送りといった作品。
  • 「物語展開の荒々しさや非道徳的な内容もさることながら、表現上の複雑な構成は、この作品の発表当時の不評の主因であり、後に高く評価されることになる大きな特徴である。物語の語り部が次々に変わるうえに『又聞き』の形で描写されたり、時系列が入り乱れて後日談や回想が入れ子状になっており、しかも主要な語り手がしばしば『嘘(語り手自身の誤解や正しくない情報)』を述べる。こうした手法は後世には巧みな『戦略」と評価されたが、発表当時は『物語史上最悪の構成』とまで貶める評論家もいた」(鴻巣友季子)と聞くと原作に俄然興味が出る。
  • 原作では更に1世代恩讐の連鎖が続くよう(エドガー・リントンとキャサリン・アーンショウの娘キャサリン・リントンヒースクリフとイザベラ・リントンの息子リントン・ヒースクリフ/ヒンドリー・アーンショウの息子ヘアトン・アーンショウ)。
  • 読まずに死ぬのだろうけどいつでも読み出せるように手元に置いておきたい。誰の翻訳が評価が高いんだろうか。