「どですかでん」

どですかでん<普及版> [DVD]

  • 宮藤官九郎もブルータスの映画特集でパンクな映画として紹介していました。地面に家の影を描いちゃうなんてパンク、というコンテクストだったと思います。
  • なんでしょうこの異様なポップさは。バスキアばり。生々しくなく寓話的に見せたいという意図だったのでしょうか。
  • あれ?と思いましたが確かに2代目おいちゃん(松村達雄)。しかも猛烈に卑小な悪人。姪を妊ませて逃亡してました。違和感。
  • 自殺志願の老人役は藤原釜足。「七人の侍」の万造といい、情けない役がよく似合います。
  • 三波伸介がもの凄く良かった。市井の天使の様がとってもナチュラルに滲み出ていて泣けます。
  • 暴走機関車」の頓挫、「トラ・トラ・トラ!」の降板の後、起死回生を狙った本作も興行的には空振り、翌年の自殺未遂に繋がっていくわけですか。至高の成功体験があるだけに、売れない、好きなように撮らせてもらえない、あんな時代はもう戻ってこない、という思いでさぞかし辛かったことでしょう。
  • テーマ曲が妙に染みると思ったら武満徹でした。