2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東浩紀「ゆるく考える」

図書館活用。文庫化されたようですが単行本の方。「ぼくの『平成20年代』を集めたエッセイ集」であり、「長い試行錯誤の末、ようやく批評家として『やるべきこと』を発見した、その過程の文章を集めたもの」。 中心となる第二章は「震災後、ぼくはそのすべ…

「ムトゥ 踊るマハラジャ」

NHK-BSプレミアムで4月21日放送。K・S・ラヴィクマール監督。1995年。 1998年の日本での突発的ブームは記憶していますが、歌って踊るインド映画のエキゾティシズムだったんだろうか。インド映画史に残る傑作ではなさそう。 「きっと、う…

「選択5月号」

メモ 米政権「アマゾン解体」の現実味-「反トラスト法」の運用が大転換 「アリババ叩き」と習近平の焦燥-ハイテク企業「失速」の重い代償 現代史の言霊(37)五月の薔薇-仏大統領選でミッテラン当選(1981年) 菅はいつ「二階切り」に踏み切るか-…

Various Artists「猫も杓子もツイスト レディメイド未来の音楽シリーズCDブック編02」

なかなか発送されなくてヤキモキしましたが、タワレコでなんとか確保、したものの環境の変化もあって聴き込むのがすっかり遅くなった。 1作目「夜遊びに疲れてしまった」はめちゃくちゃハマったんですが、本作は今ひとつピンとこない。「おなじみのメロディ…

爪切男「死にたい夜にかぎって」

図書館活用。SUUMOの街歩きインタヴュー(中野~新井薬師~沼袋)で興味を持って。 車椅子の女性との初体験、唾液を売る女性のパートは既読だった(どこかのウェブで無料公開されていたはず)。 サービス精神が旺盛なせいかエピソードトーク集のような…

「聖の青春」

NHK-BSプレミアムで4月26日放送。森義隆監督。2016年。 平成将棋界の雰囲気は良いものの、大崎善生の原作にあった感動が全くない。悲惨。

都築響一編「Neverland Diner-二度と行けないあの店で」

図書館活用。「捨てられないTシャツ」の続編的位置付けで同様のコンセプトですが、写真がないのは少し寂しい。 今も手元にあるTシャツと二度と行けない飲食店の違いしかないはずなんですが、こちらの方がかなりウェット。思い入れたっぷりに若かりし日の自…

「汚名」

NHK-BSプレミアムで1月7日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1946年。 今日的にもう少し扇情的に演出すると濃度の高い韓流ドラマっぽくなりそうですが、ギクシャクと進行していくのでどうにも入り込めず、有名なキスシーンだけが印象に残る…

「ラ・ブーム」

NHK-BSプレミアムで4月23日放送。クロード・ピノトー監督。1980年。 徹底的に他愛のない話ですが、これぐらい無内容な方が13歳のソフィー・マルソーの可愛さに集中しやすくて良い、と思っていたら驚愕のラスト。 これから15分はアメリカン…

磯部涼「ルポ川崎」

図書館活用。2017年の刊行時に気になったもののすっかり忘れていましたが、文春オンライン掲載分を読んで関心が甦った。 2019年のクレイジー・ジャーニー(Bad Hop回)でコアになる部分はカヴァーされているものの、東京の河向うににここまで強烈な…

「笑の大学」

NHK-BSプレミアムで3月30日放送。星護監督。2004年。 稲垣吾郎でなければという感想は浮かぶものの、そもそもラジオ・ドラマからの二人芝居であって映画向きではなさそう。ラジオ・ドラマ版の三宅裕司/坂東八十助、舞台版の西村雅彦/近藤芳正…

「男はつらいよ-寅次郎の告白」

BSテレ東で2月6日放送。山田洋次監督。1991年。見逃していたシリーズ第44作。 吉田日出子に「つまんなかった。あれだったら監督と喧嘩してでも、自分のやりたいようにやればよかった」と酷評された作品ですが、寅次郎・満男・泉の旅先での邂逅、ク…

「地獄への逆襲」

NHK-BSプレミアムで3月26日放送。フリッツ・ラング監督。1940年。 無声映画の巨匠というイメージだったので、フリッツ・ラングがハリウッドでB級プログラム・ピクチャーを多く監督していたというのは意外。 裁判劇からのクレムの死、ボブ・フ…

「地獄への道」

NHK-BSプレミアムで3月19日放送。ヘンリー・キング監督。1939年。 鉄道会社が悪というのはかなりはっきりしているものの、義賊的な描写がなかったのは意外。大衆の味方ではなく個人的な復讐。 暗闇の列車強盗のシーンが現代的な緊張感があって…

「飢餓海峡」

NHK-BSプレミアムで2月8日放送。内田吐夢監督。1965年。 重厚で前半は非常に引き込まれるものの、後半ずるずると安いサスペンスになっていて、尻すぼみ感は拭えない。 なんとなくの納得感だけで「よし、樽見逮捕!」とか、切った爪を動かぬ証拠…

スズキナオ「関西酒場のろのろ日記」

図書館活用。 心和む楽しい本ですが、酒類提供自粛要請下のゴールデンウィークに読んでもフラストレーションが貯まる。酒場どころかチェアリングも自粛対象。 ザ・ノンフィクションに出てきた居酒屋(1969)っぽい雰囲気だと思ったらやはり大阪駅前第3…

「80日間世界一周」

NHK-BSプレミアムで12月18日放送。マイケル・アンダーソン監督。1956年。 オープニングの解説パートに取って付けたような違和感はありますが、ストレートな娯楽大作でほのぼのと楽しい。パスパルトゥ役のカンティンフラスが可笑しい。 あの有…