2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴木忠平「嫌われた監督−落合博満は中日をどう変えたのか」

週刊文春掲載時から話題になっていた連載の書籍化。 年末に文字通りの一気読み。コアな中日ファンなら振り返って色々と思うところはあるのかもしれませんが、ただただ面白かった。増田俊也「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」以来の興奮があった。 …

カール・マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」

柄谷行人「インタヴューズ1977−2001」に収録された「不可知の"階級"と『ブリュメール十八日』」を読んで刺激を受けて本書を購入したのが2015年2月(「もし若い人にマルクスで何を読めばいいのかと聞かれたら、僕は文句なく『ブリュメール十八日…

サディスティック・ミカ・バンド「黒船」

図書館活用。前々から買おうかなと思っていたものが図書館にあってありがたい。1974年のセカンド・アルバム。 言われてみれば当たり前ですがバンド名はプラスティック・オノ・バンドのもじり、とか、初代ドラマーはつのだ☆ひろ、とか、ミカが加藤和彦と…

篠遠泉/長岡努/永瀬美佳「<改訂新版>ぶくぶく自噴泉めぐり」

図書館活用。川底自噴泉とかあまりワイルドなものはそそられませんが、丸駒温泉は最高だったなぁと思い出しつつつらつらと。あぁ温泉行きたい。 メモ 酸ヶ湯温(泉酸ヶ湯温泉旅館)青森県 鉛温泉(藤三旅館)岩手県 作並温泉(岩松旅館)宮城県 甲子温泉(旅…

「白い恐怖」

NHK-BSプレミアムで12月1日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1945年。 原題は「Spellbound」。邦題は直裁すぎてもっさりして格好悪い。 若いグレゴリー・ペックが小顔で格好良いですが、イングリッド・バーグマンがとてもきれい(グレー…

「レコード・コレクターズ1月号」

1991年は「ロック史に残る」年だったのか、とつらつら眺めてみるに確かに(ほとんど聴いたことはないものの)リアルタイムでよく目にしたジャケットばかり。 ビーツ・インターナショナル「エクスカージョン・オン・ザ・ヴァージョン」(1曲目「ブランニ…

久住昌之「昼のセント酒」

図書館活用。 文章が無内容でスカスカなのは想定内でしたが、写真とイラストが想定を遥かに超えて少ないのにはガッカリ。 陽の高い時間からの銭湯と居酒屋のコンボは魅力ですが、自宅徒歩圏内で黄金コースができるのが理想。 浅草の蛇骨湯は行きたいなと思っ…

Various Artists「恋愛に倦きてしまった レディメイド未来の音楽シリーズCDブック編04」

ずいぶん間が空いてしまいましたがシリーズ4作目。 「a.『ローラ殺人事件』の主題曲である『ローラ』をメインに据えた、b.映画館の上演前の時間、あるいは幕間の休憩時間に、劇場内で流れていたら似合うであろう、c.おだやかで、ロマンティックで、ひ…

「ゲンロン12」

「ゲンロン戦記」からの流れ。 時間をかけて読んだのでまとまった感想が出てきませんが、宇野重規と東浩紀の対談、東浩紀「訂正可能性の哲学」、特集「無料とはなにか」、その他短いコラムも充実していてとても面白かった。 かなり久々に現代思想的なものを…

「ダイヤルMを廻せ!」

NHK-BSプレミアムで6月30日放送。アルフレッド・ヒッチコック監督。1954年。 原作は「暗くなるまで待って」と同じくフレデリック・ノットの戯曲。主要な筋回しがセリフで駆動していくところが舞台らしさ(≒ヒッチコックらしくなさ)か。 3Dの…

「選択12月号」

メモ 米中の狭間で惑う日本-懸念多き岸田=林「宏池会外交」 先進国「化石燃料争奪」の醜悪-COPは単なる「茶番劇」 米中対立の新領域「宇宙情報通信」-米企業先行で中国が猛追開始 習近平「三期目」で縮む中国-危うい「社会主義回帰」の道へ 林芳正「…

「暗くなるまで待って」

NHK-BSプレミアムで8月25日放送。テレンス・ヤング監督。1967年。 原作はフレデリック・ノットによるブロードウェイの舞台演劇。「ダイヤルMを廻せ!」と「Write Me a Murder」ぐらいしか舞台作品がない寡作家。 いかにも舞台らしい密室劇。序…