2022-01-01から1年間の記事一覧
NHK総合で3月5日放送。ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス監督。2017年。 これも菊地成孔激賞の一作。曰く「2018年度の最高傑作」、「『35ミリフィルムを使って、1970年代を再現した映画』史上の最高傑作であることは間違いない…
メモ Various Artists「Perú Selvático - Sonic Expedition into the Peruvian Amazon 1972-1986」 Les Mangalepa「Endurance」
早稲田松竹で。ジョーダン・ピール監督。2022年。 前半の不穏さからの後半のバカバカしさへの落差。先週のタル・ベーラ監督「ダムネーション/天罰」からの落差。楽しかった。 黒人兄妹が営むカリフォルニアの牧場の夕暮れ、流れるディオンヌ・ワーウィ…
図書館活用。「レコード・コレクターズ」での連載(2016年7月号〜2018年11月号)を書籍化したもの。 著者は「泰安洋行」の強烈なファンで、連載終了から書籍化までの間に亡くなられたという畢生の一作。 死者に鞭打つようではあるものの思いの外…
早稲田松竹で。タル・ベーラ監督。1987年。 ホン・サンス特集は結局1本も観くことができなかった。 「映画史上最も素晴らしい幾つかのモノクロームショット」/動くカメラ/雨/野良犬/預言者のような老女/粗野なはずの登場人物が滔々と語る観念的な…
カール・マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」をギヴアップした時に購入したもの。「マルクスが一番憎んでいたのは、ナポレオン三世のクー・デタで一掃されたティエールらのオルレアン王朝派ブルジョワジーであり、ナポレオンはプロレタリア革命…
細野晴臣トロピカル3部作については「興味が無いわけでもない」という微妙な感じでしたが、その時期に横浜中華街でライヴをやっていて、その音源と映像が残っており、「ファイアークラッカー」も演奏していると耳にして、俄然興味をそそられて購入。 「トロ…
メモ 「トランプ再出馬」を喜ぶ者たち-バイデン二期目のか細い可能性 ウクライナ「政権腐敗」の新局面-汚職「新興財閥」で新旧交代 「アルバニア・マフィア」が世界で猛威-欧米で変わる「闇社会」勢力図 中国が欧州各地で「森林強奪」-狡猾「違法伐採」…
メモ Various Artists「The Rough Guide to Hokum Blues」 Neil Young「Harvest: 50th Anniversary Edition」
図書館活用。餃子の王将社長殺害の実行犯逮捕のタイミングでネットで色々眺めていたら読みたくなった。 実話系週刊誌のゲスな愉しみはあるものの、ファクトを追っているだけという消化不良感も。 宗教法人と同和利権と暴力団の組合せが京都風なのか。以下、…
メモ 習近平続投は「好都合」-次の十年で中国は弱る 英国首相の「黒いキングメーカー」-スナク政権誕生の裏事情 ベルギーが買い込む「ロシア産ダイヤ」-EU制裁の「欺瞞」と破綻 世界の暗雲「人手不足不況」-安い日本に「好機到来」との説 イランで「民…
図書館活用。 行こう行こうと思って行けていないアカシア(新宿)やレストラン桂(日本橋室町)、存在も知らなかったニューバーグ(高円寺)やペペロッソ(池ノ上)など(改めて)行きたくなった。 特に「高級割烹顔負けの居酒屋」竹政(大塚)は、料理も美…
NHK-BSプレミアムで8月30日放送。アッバス・キアロスタミ監督。1987年。 ちょっとした小咄のようなストーリーですが、大人たちの冷たさや知らない街を歩く心細さを刷り込まれた後のラストの爽やかさ。押し花が効いている。 馴染みのないイラン…
図書館活用。 一年延期して2021年に開催された「日本を代表する漫画家たちが、“もしもの東京”をテーマにした漫画作品を制作する展示会」の作品集。 お目当ての望月峯太郎がイラスト2点のみだったのは残念。松本大洋(萩原朔太郎「青猫」)が良かった。
メモ Bill Evans Trio「Live in London 1965」 Bill Evans Trio「Live in Scandinavia 1966」 久保田麻琴と夕焼け楽団「ライブ・ベスト&モア」 Various Artists「Rise Jamaica!: Jamaican Independence Special」
シリーズ第9集。藤沢かえで(クリンク・レコードのスタッフの奥方)のお菓子づくり解説という内輪ノリ。第4集のブックレットの表紙もどうかと思いましたが、今回は音源にまで侵入していて、これまででダントツで一番のガッカリ。 21曲リストアップされて…
早稲田松竹で。片山慎三監督。2019年。 東野幸治がYouTubeで激賞(面白いと言うのは憚られるが面白い)していた片山慎三の監督デビュー作。 妻に客をとらせる「お直し」、博打の借金で娘が身売りする「文七元結」等、(福祉のない)落語の世界ではままあ…
早稲田松竹で。片山慎三監督。2022年。 東野幸治がYouTubeで激賞していた片山慎三作品。佐藤二朗のキャステイングも含めてポン・ジュノ組の色合いが濃厚。 面白いことは確かに面白いものの、ちょっと捏ね過ぎで策に溺れている感は否めず、ガツンと来ると…
めちゃくちゃ好みな世界なだけに、少し語らせすぎ、描写し過ぎなところが端々でひっかかる。 「死ぬまで続くであろう友情を描きたかった」とあとがきにありますが、この時の友情はこの時にしかないんだという無常感の方が強く感じられる。
映画で刺激されてサントラ購入。 好みの領域ではグーギー・レネ「スモーキ・ジョーズ・ラ・ラ」、カーラ・トーマス「B-A-B-Y」、 デイヴ・ブルーベック「アンスクエア・ダンス」辺りが良い塩梅。こんな佳い曲の存在を教えてくれてありがとう、という気持…
最新短編集。 発表順としては、<トーキョーエイリアンブラザーズ(2015~2017年)>の連載終了後、「ディパーチャー」(2017年)、「居酒屋内戦争」(2017年)、「美術部の海野さんと山田くん」(2017年)、「清水家のすべて」(201…
図書館活用。 終盤(柳田国男、泉鏡花、平田篤胤辺り)はネタ切れの感もあるものの、ミラレパ、マカンダル、安倍晴明、長南年恵、役小角、仙臺四郎といった辺りは予備知識もあまりなかったので刺激あり。オモチロイ。 出口なおではなく出口王仁三郎をチョイ…
「ブロック・ロッキン・ビーツ」のサンプリング解説動画を観て以来ちょっと興味があったため、25周年記念盤発売のタイミングで購入。 「ビッグ・ビート、デジタル・ロックと呼ばれた、テクノやハウスとロックを融合させた斬新かつ刺激的なブレイクビーツ・…
2014~2015年発表の短編集。「台風の日」と比べると俄然こなれていてとても良い。 なんといっても「休日」。「ちょっと切ない」「青年から大人になってしまった二人のお話」。苦味と切なさの混ざり加減が最高。
図書館活用。 「映画で物語をたどることと画面を見ることとは。まったく別の作業だ」「誰もが物語をたどることが映画を見ることだと勘違いしている」といういわゆる蓮實重彦イズムが聞き書きスタイルで語られていますが、例示がいちいち古くて、分かったよう…
メモ プーチンはどう破滅するか-終幕前「核使用」の狂気 世界のキーパーソン(149)ロン・デサンティス(フロリダ州知事)-米共和党「脱トランプ」の本命 中東で過熱する「雲の戦争」-「人工降雨技術」でイランが苦境に 五輪汚職「森喜朗」は放免なの…
真造圭伍の初期短編集。 発表順としては、「なんきん」(2008年)、「Fellowship」(2008年)、「兄らしく」(2008年)、<森山中教習所>、「台風の日」(2011年)、「お部屋さがし」(2011年)、「ビール獣」(2011年)、「スワン…
NHK-BSプレミアムで6月8日放送。 スティーヴン・スピルバーグ監督。2017年。 責任ある立場で判断を下すことの重さに焦点をあてている点に面白味はあるものの、決断にいたる流れがいまひとつで消化不良な感じ。 ベン・ブラッドリーのアクのある感…
図書館活用。 二笑亭の他、シュヴァルの理想宮も取り上げていますが、水木しげる本人の普請道楽を反映しているのか。 「南の超人」「性貴族」川俣さんのモデルは川畑静という人。「カリムレッグ」のエピソードも珍無類。 5話にわたって描かれる平賀源内が白…
図書館活用。毎日新聞の紹介記事がきっかけ。 退行的・逃避的・ヒッピー的な面はなんだかなぁという感じがしないではないものの、アラスカで牡蠣の養殖をするジェリー、ノルウェーの灯台守エレナの環境にはどうにもこうにも憧れる。 山よりも海、暑いところ…