2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

横山光輝 「平家物語(上)(下)」

コンビニで見かけてついフラフラと購入。 軍記物語の最高傑作が平易に読めてよかった(冒頭の保元の乱・平治の乱がやや難所)。この勢いで太平記もさいとうたかをで読もうかという気になります。 熊谷直実が躊躇しながら平敦盛を討ち取るエピソードが、織田…

藤原正彦 「若き数学者のアメリカ」

小澤征爾「ボクの音楽武者修行」を買うついでに併せて購入したもの。 同じような匂いのアイテムかと思いきや意外に国粋的な心情が語られていて驚きましたが、「国家の品格」と同じ著者でした(全く知りませんでした)。 いま一つの驚きは数学者らしからぬ文…

伊藤比呂美 「木霊草霊」

これが目当てで読み始めた伊藤比呂美。文体などは依然として好みではないのですが、植物・園芸を主題にした随筆もあまりない(と思っているだけで、本当はたくさんあるのかもしれませんが)ので、楽しんで読みました。 著者の主な居住地である熊本と南カリフ…

「八日目の蝉」

NHK−BSプレミアムで7月12日放送。成島出監督。2011年。原作は角田光代。 東海テレビ制作の昼ドラのような設定にも関わらず、引き込まれて観ていたのですが、唐突かつ腹落ち感のないエンディングに呆気にとられ、つらつらと思い返してみても、こ…

「レコード・コレクターズ8月号」

本秀康「レコスケくん」の新作(「ブルーレイが出るよ ヤァ!ヤァ!ヤァ!の巻」)はもうひとつ。特集と連動するので仕方がないのかもしれませんが、このところややマンネリ気味。 メモ Various Artists「Holland, Dozier, Holland: The Complete 45s Collec…

伊藤比呂美 「おなか ほっぺ おしり<完全版>」

「良いおっぱい 悪いおっぱい」が妊娠・出産編だとすると、こちらは子育て編。男性読者ならこちらの方が共感を持てると思われます。 シリーズとして長く書き続けられているようですが、中公文庫が完全版を出してくれるなら続きも読んでみたい。

伊藤比呂美 「良いおっぱい 悪いおっぱい<完全版>」

毎日新聞の書評で取り上げられていた最新刊「木霊草霊」に興味を持ち、その書評の中で言及されていた初期のエッセイから読んでみることに。 イラストや文章のセンスはあまり好みではないですが、赤裸々で、闇雲な勢いがあって読ませます。

近藤史恵 「サヴァイヴ」

「サクリファイス」「エデン」シリーズの外伝たる短編集。 著者の傾向などはよく分かりませんが、長編より短編があっているのか、3作中ではこれが一番良かった。 石尾・赤城もの3編(「プロトンの中の孤独」「レミング」「ゴールよりももっと遠く」)にと…

「どら平太」

NHK−BSプレミアムで7月3日放送。市川崑監督。2000年。 山本周五郎「町奉行日記」を原作にとり、1969年結成の四騎の会(黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹)が共同執筆したものの宙に浮いていたシナリオを、市川崑が大幅に変更して2000…

近藤史恵 「エデン」

「サクリファイス」の続編。舞台がツール・ド・フランスというのはやや唐突感あり。 ミステリーの要素はかなり後退。そういう側面は期待していないので構わないのですがスポーツ・ドラマとしても単調で薄味。

御厨貴 「権力の館を歩く−建築空間の政治学」

「知の格闘」を読んで存在は認識していたところ、実際に首相官邸を目にする機会があり、改めて興味を持って購入。 「建築空間の政治学」などといういかめしい副題がついていますが、建築と政治の関係を扱ったエッセイに近い印象。 新旧首相官邸や国会議事堂…

近藤史恵 「サクリファイス」

毎日新聞「嗜好と文化」でインタビューをたまたま目にして興味を持ち、最近乗れてないけどまた自転車乗りたいなという思いを新たにしつつ購入。 全く知らない著者でしたが、サラリと楽しく読めて、ロードレースの戦略性も少しだけですが初めて理解できました…

「シンシナティ・キッド」

NHK−BSプレミアムで6月11日放送。ノーマン・ジュイソン監督。1965年。 主演スティーヴ・マックィーン、ヒロインはアン・マーグレット、音楽ラロ・シフリン(+レイ・チャールズ)、編集ハル・アシュビーと、時代を感じさせる面々。キャブ・キャ…

「選択7月号」

メモ 「資源ラッシュ」に沸く西アフリカ−「第二のブラジル」で中印が争奪戦 集団的自衛権「腰砕け」の公明党−党是より「創価学会防衛」を優先 三菱地所のブランド失墜が深刻−「欠陥マンション大騒動」の内幕 介護業界トップ「詐欺的商法」の実態−高齢化社会…

「ビフォア・サンセット」

NHK−BSプレミアムで4月25日放送。リチャード・リンクレイター監督。2004年。 ジュリー・デルピーは綺麗な30代になってましたが、瑞々しかったイーサン・ホークがジョージ・ハリスンのような容貌に老け込んでいて驚き。 舞台回しの魅力が後ろに…

Various Artists 「Sound of T.K. Disco: 12inch Choice for Boogie Generation」

レコード・コレクターズ7月号の平野孝則のレヴューで興味を持って購入。曰く「玉石混交のT.K.のディスコ12インチから、77〜81年発表の今聴くと更に輝く24曲を選んで作られたアルバムである。南国風味の歓楽的乗りとソウル/ファンクの濃厚な感…