2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

梯久美子 「散るぞ悲しき−硫黄島総指揮官・栗林忠道」

どんなもんかしらんと書店で手にとって開いた瞬間、「太郎君ヘ、御父さんは今度コンナイー自動車ヲ買フタノ」、「たこちやん!元氣ですか? お父さんは元氣です」というあまりにもチャーミングな手紙の写真で一発落涙。 「当時、東京ではほとんど見られなか…

柳家小さん 「柳家小さん名演集(2)」

「粗忽長屋」が聴きたかったので、京須偕充の「"ここはどこ、わたしはだれ?”風の意識のゆらぎは誰にでもあるが、それを徹底したかたちで二人の人物に託した噺だろうか。そう思えば、本人が本人と認めてその本人を引き取るのは正常なのかも知れない−と思わせ…

半藤一利・保阪正康 「昭和の名将と愚将」

最初から最後まで2人の対談だけで、ほぼ各省の扉の肖像写真しか映像資料もなく、いかにもイージーな新書商売ではありますが、入り口としては良いかもしれません。 とは言いつつも、もう少し読み応えがないと、永田鉄山や山下奉文などどの辺りが名将かすらわ…

「トイ・ストーリー2」

NHK−BSの録画。1999年公開。「バグズ・ライフ」(1998年)の後、「モンスターズ・インク」(2001年)の前。 特にこれといった感想もありませんが、まあ細かいところまで良くできていて最後までキッチリ見せます。 「トイ・ストーリー3」が…

三遊亭金馬 「NHK落語名人選(5)」

古谷三敏「寄席芸人伝」の「藪入り小せん」を読んでホロッと来たので(「おっかあ、野郎大きくなったろうなあ」)、三遊亭金馬の「孝行糖」と「藪入り」。 「あぁ実に小さん(三代目)の『高砂屋』は上手い、豆腐屋の売り声がそっくりだ」と大正天皇が言った…

「レコード・コレクターズ2月号」

メモ ニール・ヤング「シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス1968」 ロバート・ジョンソン「コンプリート・レコーディングス」(紙ジャケット+「新発見された音源‘Traveling Riverside Blues’(Take 1)の追加と、(中略)鈴木啓志…

「影武者」

[DVD]" title="影武者 [DVD]" class="asin"> 「乱」に続いて「影武者」。予行演習の方が後になってしまいました。 異常に壮大なスケールの中、ところどころでチープだったり、コミカルなシーンで間延びしていたり、奇妙にバランスが悪いのですが、「乱」の取…

共同通信社社会部編 「沈黙のファイル−『瀬島龍三』とは何だったのか」

魚住昭「野中広務−差別と権力」、「渡邉恒雄−メディアと権力」から辿り着いた本書。田中章、魚住昭、保坂渉、光益みゆきの4人の共著。 全体的にフォーカスが絞れていないのですが、割り切ってしまえば、大本営陸軍作戦課の群像を描いた第二章「参謀本部作戦…

「トイ・ストーリー」

ピクサーの劇場第1作にしてフルCGアニメーション映画の嚆矢(1995年)。スティーヴ・ジョブズの巨額投資の逸話とともに、いつのまにやら映画史のマイルストーンになってしまいました。NHK−BS。 犬のスカッドの粗い映像等に当時の技術の限界が伺…

古今亭志ん生 「NHK落語名人選(1)」

何故か「NHK落語名人選(82)」を先に購入してしまった古今亭志ん生。改めて大本命「黄金餅」と「火焔太鼓」収録の「NHK落語名人選(1)」を。随分前に購入して聴いていたのですが、改めてメモを作成するのに手間取りました。 ライナーによれば、「…

「乱」

最晩年の厳しめ3作品をクリアしたところで、いよいよ「乱」。 ライフワークというだけあって、これで燃え尽きちゃったんだろうな、ということは「夢」、「八月の狂詩曲」、「まあだだよ」を観れば自ずと推察されます。 武満徹と黒澤明の確執については、野…

つげ義春 「つげ義春コレクション;近所の景色/無能の人」

ちくま文庫のつげ義春コレクション、第4回配本。 「貧乏が切なく心地よい−つげ義春が描く駄目人生」ということで、1980年代の助川助三シリーズが中心。 1991年に竹中直人が映画「無能の人」を製作した頃には、かくも長き沈黙に突入するとは思いもし…

Funkadelic 「Toys」

よく調べもせずに購入してしまいましたが、ウェストバウンド時代の未発表音源。しかも1970年代前半ということで個人的にはストライク・ゾーンど真ん中。 二木信の日本語ライナーは割としょうもないですが、ロブ・ボウマンのライナーがなかなか充実してい…

「アイス・エイジ2」

引き続きHD整理。NHK−BS放送の「アイス・エイジ2」。 相変わらずどうということもない作品なのですが、なんと「アイス・エイジ3」が本年公開とのこと。 前作(2002年)から4年、マンフレッドらの毛並みは格段にリアルになっていました。

「選択1月号」

メモ クリントンを国務長官にした理由−「オバマ外交」を否定する人事なのに 世界恐慌に立ち向かう「ガイトナー」−米新財務長官の手腕やいかに 経済危機を「逆手」にとったEU首脳−ユーロの「求心力強化」にはずみ 中東で進む「アルカーイダ離れ」−冷めゆく大…

Otis Redding 「Live in London and Paris」

「ヨーロッパのオーティス・レディング」等の素材となった1967年3月17日のロンドン公演(フィンズリー・パーク・アストリア)と同21日のパリ公演(オランピア劇場)の音源を可能な限りコンプリートな形に整理・リマスタリングしたもののようです。 …