2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「魅惑のオペラ(03);カルメン」

間が空きましたが、NHKの「華麗なるメトロポリタンオペラ」の放送に触発されて久々に小学館「魅惑のオペラ」。シリーズ第3巻「カルメン」。 ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団。1985年、グラインドボーン・フェス…

「わが谷は緑なりき」

NHK−BSで10月19日放送。ジョン・フォード監督。その昔、誰かのエッセイで読んで以来タイトルを記憶していた作品。引用元の文章の方は遥か忘却の彼方ですが、映画の方はこの度目出度く鑑賞。1941年。 ハリウッド黄金期のクラシックの威力は桁外…

別冊映画秘宝「『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦!」

この先の人生でまず観ることはないであろう元ネタ作品等の情報がズラッと並んでいてもあまり深く感心が持てないということは、別冊映画秘宝という時点で気付いておくべきだったのかも知れません。誤植が多いのも頂けない。 なるほどと思ったのは音楽に関する…

「永遠の語らい」

村上龍と蓮實重彦の対談(「存在の耐え難きサルサ」)でその名を知ったポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラの2003年作品。BS11(イレブン・シネマズ)で11月7日放送(CM入り)。 邦題の通り延々と続くダイアローグ。前半はポルトガル人…

サマセット・モーム 「サナトリウム・五十女」

激しく黄ばんだ紙に「汽鑵車」、「聯想」といった旧字が踊っており、こんな本いつどこで買ったかな、という感じ。英宝社の英米名作ライブラリーというシリーズ。 奥付は昭和58年の第14刷(昭和31年初版)。「本巻に収められた作品は、短編集としては、…

「カポーティ」

NHK−BSで9月17日放送。2005年。ジェラルド・クラークによる伝記「カポーティ」が原作とのこと。 村上春樹訳の「ティファニーで朝食を」のあとがきを読んだ後、いつか読もうと「冷血」も購入してあるため、同じく未読の「カメレオンのための音楽…

Aretha Franklin & King Curtis 「Live at Fillmore West: Don't Fight The Feeling」

[rakuten:warnermusic:10000586:image] 以前ライノ・ハンドメイドから出ていた5000枚限定のコンプリート盤を入手しそびれたことをひそかに後悔し続けていたのですが、この度めでたく日本盤が発売。楽天市場にあるワーナー・ミュージックの直営店でしか購…

「イングロリアス・バスターズ」

公開時には観に行けなかったため二番館に観に行こうと思いつつ、結局観に行けずに発売日にブルーレイを購入したにも関わらず半年放置。楽しみ過ぎておいそれとは観ることができなかったということもあるのですが、まとまった独りの時間が確保できたので腰を…

「レコード・コレクターズ12月号」

2ヶ月連続で本秀康「レコスケくん」の新作(「みんな大好き!?『バンド・オン・ザ・ラン』の巻」)。最高。 メモ ファンカデリックのウェストバウンド全8タイトルが紙ジャケでリイシュー。 The Mohawks 「The Champ!」 Smokey Robinson 「The Solo Albums…

横山光輝・山岡荘八 「新装版・徳川家康(1)〜(8)」

昨年春に読みたいと思ったときには入手困難だった横山光輝「徳川家康」、書店をブラブラしていたら新装版が発売になっているのを発見。 中国大返しの時の黒田官兵衛の進言や天目山での土屋昌恒の片手千人斬り、三方ヶ原敗戦後のしかみ像といった美味しいエピ…

Various Artists 「Classic Sounds of New Orleans」

「レコード・コレクターズ11月号」のレビューで気になったアイテム。スミソニアン・フォークウェイズでは以前「ダウンホーム・サタデーナイト」というコンピレーションを購入してイマイチでしたが、本作は果たして。 総論に加えて各曲毎の解説もついており…

「選択11月号」

メモ 無惨な「サルコジ凋落」−歴代「最低」の仏大統領となるか 「脱皮」目論むイスラエル−新たな「立国」のために 「総理」を諦めない仙谷由人−悲願の増税を成し遂げるため 「迷走」菅政権の限界は近い−またまた「短命」の雲行き 公明党で初の「内紛」勃発−…

「軽蔑」

ジャン=リュック・ゴダール長編第6作。NHK−BSで8月6日放送。1963年。 2年前にアンナ・カリーナと結婚したゴダールのミソジニーが爆発していて、当時の懊悩がストーリーを超えてとても嫌な感じで伝わってきます。 菊地成孔「ユングのサウンドト…

「勝手にしやがれ」

ジャン=リュック・ゴダール長編デビュー作。NHK−BSで8月3日放送。1960年。ヌーヴェルバーグの代名詞的作品。 説明的描写を排して疾走する中にカメラ目線で語るジャン=ポール・ベルモンドのカットを挟む序盤のクールさには痺れましたが、全体的…