2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

新潮45編集部編 「凶悪−ある死刑囚の告発」

歌舞伎町の写真集に興味を持ち始めたあたりから、下世話な興味が止みがたく、貧困やアンダーワールド関係のノンフィクションが読みたくてしょうがありません。 他方で、その手のものはあまり読んでもしょうがないという気もして、あまり積極的に掘っていなか…

「ジェネラル・ルージュの凱旋」

NHK−BSプレミアムで10月5日放送。中村義洋監督。2009年。「チーム・バチスタの栄光」の続編。 阿部寛の出番も減り(原作より多いようですが)、前作のコメディー的要素がかなり後退。ミステリーの側面も相当薄まっています。 その分、堺雅人が漫…

売払い

アントン・チェーホフ「チェーホフ・ユモレスカ−傑作短編集?」 アントン・チェーホフ「チェーホフ・ユモレスカ−傑作短編集?」 青柳いづみこ 「ドビュッシー−想念のエクトプラズム」 沢木耕太郎 「凍」 宮部みゆき 「火車」 将口泰浩「キスカ島奇跡の撤退−木…

村上龍「心はあなたのもとに」

「半島を出よ」に久々に圧倒的された村上龍(とはいえ読んだのはもう6年前!)。「歌うクジラ」(2010年)の文庫化を心待ちにしていたところ、あまり期待していなかった本作(2011年。連載(文學界)は2007〜2010年)の方が先に文庫に。 読…

「男はつらいよ−噂の寅次郎」

NHK−BSプレミアムで8月20日放送。山田洋次監督。1978年。シリーズ第22作。マドンナは大原麗子(初登場作品)。 大原麗子のマドンナは記憶にあったのですが、第34作「男はつらいよ−寅次郎真実一路」(1984年)の方でした(別キャラクター…

「レコード・コレクターズ11月号」

メモ Various Artists 「Disney Jazz Giants Collection」 The Beatles 「On Air - Live At the BBC Vol.2」 鈴木啓示「ゴースト・ミュージシャン−ソウル黄金時代、アメリカ南部の真実」 ロバート・グリーンフィールド「アトランティック・レコードを創った…

古庄弘枝「沢田マンション物語− 2人で作った夢の城」

都築響一「珍日本紀行−西日本編」で紹介されていた、高知市の沢田マンション。wikiで調べていて一番驚いたのが、建築した沢田嘉農の「32歳にして、当時13歳の妻裕江と実質的な結婚生活に入る」というプロフィール。下衆な好奇心を満たすべく、都合良く文…

椎名林檎「勝訴ストリップ」

「無罪モラトリアム」に続いてセカンド。2000年。 「セカンド・アルバムなんかはまだ『無罪〜』が100万枚越えする前、レコーディング自体を面白がっていた時期に録ったもの」とのことですが、ファーストの手応えを踏まえた純化路線という印象。 特大…

渡辺克巳 「新宿、インド、新宿」

権徹の歌舞伎町写真集からの流れで購入。渡辺克巳という写真家のことも、本作がどういう位置付けになるのかもよく知りません。 権徹よりは報道色は薄め(ポートレイト中心)なので、センセーショナルさはあまりないですが、時間軸が長い分、味わいが深いよう…

「男はつらいよ−純情編」

NHK−BSプレミアムで7月16日放送。山田洋次監督。1971年。シリーズ第6作。 シリーズ最終作とすべく製作した前作がヒット。大映のスター若尾文子をヒロインに据え、気合を入れ直して作ったのが本作。 冒頭のテレビ放送「ふるさとの川−江戸川」か…

あだち充 「H2(1)〜(20)」

特段のきっかけもなくあだち充。全く未読かつ世評の高そうな「H2」にしてみました。1992年〜1999年連載。 垢抜けなくて、行き当たりばったりで、ワンパターンながら、ツボにはまるとやはり一定の破壊力があり、確立したフォーミュラのある人の強味…

「若草の萌えるころ」

BS11で9月8日放送(CMあり)。ロベール・アンリコ監督。1968年。村上春樹「アフターダーク」の元ネタ、という一点のみで鑑賞。 ロベール・アンリコが「冒険者たち」(1967年)の翌年に、同じくジョアンナ・シムカスをヒロインに撮ったのが本…

「選択10月号」

メモ 安倍の次の一手は「派閥殲滅」−政敵排除に専念 政界スキャン(344)−「安倍の次は谷垣」説は本当か 霞ヶ関「弱体化」狙う官邸−「安倍栄えて国亡ぶ」公務員改革 シリーズ企業研究・セブン&アイHD−加盟店「収奪ビジネス」の悪辣

李小牧/権徹「歌舞伎町事変1996−2006」

権徹「歌舞伎町」が面白かったというか、微妙に食い足りなかったというか、もう少し他のアイテムも見てみたくなり購入。 その「歌舞伎町」と写真の使い回しが多いのは残念。アンダーワールド/ヴァイオレンス系に偏っているのも面白みに欠けるように思います…

日本書票協会 「書物愛−蔵書票の世界」

本/本棚関係書籍を読んだついでに、未読だった蔵書票本もやっつけることに。モメンタム重視。 かねてより、蔵書印あるいは蔵書票というものに関心があり、篆刻か蔵書票の本を探した結果、最も入手容易だったのが本書。 書物に貼り付ける添え物として、本来…