- 時代劇/夢オープニング。本編との関連性などを気にするのは無粋なのでしょうか。
- 酔ったタコ社長が「昔の名前で出ています」を熱唱(「忍と呼ばれたの〜♪」)する件、「今日は私がもてちゃってね」という言い振りも含めてやたら可笑しい。
- 志村喬パートは「歳を取るとな、速い乗物に乗ったって仕方ないんだ」など、一言一言含蓄があって見応えがあります。旅先で寅次郎に言われた「そんなふうに思ったら世の中面白くも可笑しくもないじゃないの」が、京成柴又駅での「あれは私に似て頑固なだけで面白くも可笑しくもない人間ですが」という形でリファーされ、更に安曇野の土地の購入も信州旅行の目的の一つだったのかもしれないと思わせるという、大変に好みな展開。
- 他方で、本筋と有機的に絡まないというか、全体としていまいちグルーヴしないというか。更に、泉ピン子パートはチェンジ・オブ・ペースにはなっているものの、やりすぎ感があります。