「選択6月号」

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  • メモ
  • 菅「続投」の裏の抗争-安倍と二階の「最終戦
  • 政界スキャン(436)安倍・麻生・甘利が狙う「3A政権」
  • JTB「国策救済」に正当性なし-「植民地」延命をごり押す国交省
  • 任天堂「山内家」の意外な近況-「企業買収」に精出す溥氏の次男
  • 企業が「監査法人」で難儀する時代-容易でない「依頼先探し」と報酬高騰

蓮實重彦「見るレッスン-映画史特別講義」

見るレッスン 映画史特別講義 (光文社新書 1107)

  • 図書館活用。山下達郎が読んでいると紹介していて興味を持ったもの。
  • 「映画を見て、まず驚かなければならないし、どぎまぎしなければならない。しかし、そのどぎまぎする感覚をいかに『これは映画だ』という安心感の中で得られるか、どれだけ驚けるかということが、見ることのレッスン」というのは通読しても分かったような分からないような感じですが、聞き書きで読みやすく、やたら面白い。
  • 原節子が死んだ夫の写真を、お義母さん役の東山千栄子と見るところがあります。お義母さんと一緒に寝て、その布団が実は息子のものだったという場面で、これもエロティックな話なのですが、誰もそれをエロティックだとは思いません。しかしあのあたりに、単にきれいなわけではない原節子の側面が出ていた気がします。それをはっきり表現するかどうか、そういうところまで監督が考えているかを意識して見ると、映画というのは本当に怖いものだなと思います」というのもよく分からなかった。
  • 「『ゴジラ』はほとんど成瀬組が撮った」という指摘は初めて目にしました。
  • 激賞されているデヴィッド・ロウリーとケリー・ライヒャルト監督作品は機会があれば観たい。

「レコード・コレクターズ6月号」

レコード・コレクターズ 2021年 6月号

  • 映画「アメイジング・グレイス」は「完成間近の頃にアリサ本人からストップがかかり企画は一時中断するも、18年にアリサが亡くなった後、遺族と映画関係者の間で話し合いがもたれ、『アメイジング・グレイス』は、その年の暮にようやく限定公開されるに至った」、「この協会は思いのほか日常感のある、特別に大きくもないところにも見える、コンサートというより、実際に礼拝を行い、それを信者の前でライヴ録音するという形で作られた」とのこと。
  • メモ
  • 映画「サマー・オブ・ソウル」
  • Sly & the Viscaynes「Yellow Moon: the Complete Recordings 1961-1962」
  • Various Artists「Edo Funk Explosion Vol​.​1」

「クリフハンガー」

クリフハンガー 4Kレストア版 [Blu-ray]

  • おおらかさとバカバカしさが絶妙に心地よい。キャッシュ(流通しない外国決済に使う1000ドル札の束)を盗むというのも前時代的。
  • ジャニーン・ターナーが魅力的ですがこの後もあまり売れなかった様子。眉尻のほくろが良くなかったのか。

菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」

次の東京オリンピックが来てしまう前に

  • ウェブマガジン「ヒルズ・ライフ・デイリー」に2017年4月から2020年7月まで連載されたものの書籍化。
  • 「本書は後半になるにつれ、リベラリストと一般大衆(氏曰くヒステリックな民)に対する苛立ちと嘲笑めいたDISが目につくようになる。菊地氏は、アイロニーと笑い、そして哄笑の人だった。それがいつからか、怒りと苛立ちと嘲笑の人になってしまったかのようだ。一概に誰が悪いという話でもないのだろうが、それでもやっぱり、そのことが少しだけ悲しい」という木澤佐登志がレヴューで語った傾向は、本人も「<都会的で洒落た>感覚から<手酷い世相へのアジテート>感覚への移行」と語るとおり。
  • インタヴューでも「実際オリンピックが近づいてきてしまうと、予想だにしていなかったCOVID-19という問題がかかわってきて、結果としてこのオリンピックが延期された。ぼくの希望としては、オリンピックがつつがなく開催されたほうがよかったんです。つつがなく開催されて、経済効果が出ずに大負け、大赤字になって終わる。競技は別として、いわゆるオリンピックの経済効果だとかインバウンドだと言ってきた人たちが、大コケする。そういう話になるはずのオリンピックが思わぬ方向にズレてしまったので、『次の東京オリンピックが来てしまう前に』はどうしてもドラマトゥルギーというか、ドラマ的に、後半部分がシリアスになりすぎてしまった」、「『オリンピックかあ、どうせ酷えことになるんだろうな』と思いながら街遊びをしていた書き手も、COVIDの軍門に下った。これは負け戦の本です」と本人も語っていますが、もうひとつドナルド・トランプ政権誕生とその評価も大きいファクター。以前からのSNSへの呪詛に加えて、現行リベラル(「ネトリベ」)への嫌悪感が剥き出しに。
  • その昔、「『戦争イヤだ』しか言わない人は、端的に言って物凄く下品だと思います。自分が下品だと言う事が解ってない下品は最下品です。『戦争大好き。早く死にたい』という人も、確かにゼロではないが、ほとんどいないわけなんで、要するに『戦争イヤだ』っていうのは、『セックスしたい』『お金が欲しい』とプラカードに書いて、国会の前で絶叫している様なものです」と書いていたのも印象に残っていますが、本書でも「事を『戦局』と考えた場合、だが、『今は何も断言できない』という判断保留、思考停止が求められる局面は不可避的、不連続的に起こる。指揮官から最下位兵まで、全員が『何が起きているかわかっていない』『どうすべきか、という展望を完全に失っている』という状況を、筆者は、耐え難い苦境であるとは全く思わない」という冷静で現実的な認識が印象的だった。
  • 「苛立つ愚者たちの黒い群れ(T・S・エリオット)」という格好良い引用に原典が見当たりませんが、菊地成孔諧謔なんだろうか。
  • 「特にお腹も空いていなくて、なんとなく満ち足りてボヤッとしてる人が、ボヤッと読んで、『気が利いてるな、これは』と思えることを、3年間続けたかったなと思うんです」という「薬にも毒にもならない、洒落た都会的なエッセイ」としては、うなぎと山椒の話、低温調理の焼肉屋と熱伝導アイスクリームスプーンなどはやはり他では得難い味わいがあって好き。
  • 川島小鳥の表紙写真も良い。飛鳥ホテルと損保ジャパン本社ビルの位置関係から新大久保辺りかなと想像しますが、飛鳥ホテルは2013年に解体済みのよう。いつの写真なんだろうか。

「レベッカ」

レベッカ(Rebecca) [ブルーレイ]劇場版(4:3)【超高画質名作映画シリーズ13】

  • ホッパー夫人の描かれ方もかなり気持ち悪い。付き人(レディズ・コンパニオン)という奇妙な存在は初めて知りました。

Aretha Franklin「Young, Gifted and Black」

ヤング・ギフティッド・アンド・ブラック

  • ブルータス(3月15日号)「なにしろラジオ好きなもので」で紹介されていたJ-WAVE「フリップ・サイド・プラネット」を聴いていたら流れてきた「デイドリーミング」に、こんなに泣ける曲だったっけと大ハマリ。
  • 「ヤング、ギフテッド・アンド・ブラック」は「ロックステディー」が収録されているアルバムという印象しかなくてスルーしていたのですが、感動した勢いのままに久々にタワレコ実店舗に突入して購入。1000円。
  • 「オー・ミー、オー・マイ」~「デイドリーミング」~「ロックステディー」と続く冒頭3曲が本当に素晴らしい。中後半が霞んでしまう。
  • 意外にも「デイドリーミング」も「ロックステディー」も「ファースト・スノー・イン・ココモ」もアレサ・フランクリンの自作曲。ソングライターとしての印象は正直なかった。
  • すぐにギューンと吹け上がってしまうイメージの強いアレサ・フランクリンが総じてジックリ抑えめに歌っていてとても良いアルバム。見逃しているクラシックもまだまだある。