佐藤健寿「世界の廃墟」

世界の廃墟

  • 図書館活用。「奇界遺産」に続いて佐藤健寿
  • 柳京ホテル(平壌)は改めて見ると強烈。高さ330mはあべのハルカスより高いという。鈴木博之藤森照信隈研吾/松葉一清/山盛英司「奇想遺産―世界のふしぎ建築物語」だったかで、現代ではもはや巨大モニュメントの建設は許容されないという指摘があったけれど、これぞ前近代的な巨大モニュメント。開業の目途は立っているという説もあり。
  • イメージが掴みづらく写真の点数がもうちょっと欲しいところ。

「選択11月号」

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  • メモ
  • マクロン「極右化」の破廉恥-「まるでトランプ」社会分断を推進
  • 慰安婦像は「無視」が最善策-反日・韓国に「静かなる外交」のすすめ
  • 革新技術都市「深圳」にも落日-「改革・開放」を根絶する習近平
  • 現代史の言霊(31)十一月の退陣-サッチャー首相辞任(1990年)
  • 「ポスト菅」が皆消えた-唯一人「安倍」だけが意欲満々
  • 政界スキャン(429)石破茂「政治的自決」の自業自得
  • NTT「再統合」で国民は大損-携帯料金「官製値下げ」に潜む謀略
  • シリーズ企業研究:第一生命-巨額「顧客詐欺事件」の根深さ
  • 「令和皇室」の薄れゆく存在感-コロナ時代への「適応策」見つからず

佐藤健寿「奇界遺産」「奇界遺産2」

奇界遺産 奇界遺産2

  • 図書館活用。クレイジージャーニーも終わってからもう1年以上経つのか。
  • 単なる珍奇さに留まらない絶妙なチョイスと大判の写真で、高級感とハイセンスなパッケージングが斬新。
  • アウトサイダー建築・アート(フスト・ガジェゴ・マルティネス/葉山楼/レイモンド・モラレスの彫刻庭園/ベイヨー・ロンコネン公園/エベン・エゼルの塔)、歴史的遺産(デリーの錆びない鉄柱/ナンマドール遺跡/エヴォラの納骨堂/イエメンの古代摩天楼)、地形・風土(セテニルとロンダ/メテオラ/モンサント/ポッパ山/アルベロベッロとマテーラ)と、世界はワンダーに満ちていることが実感できて明るい気持ちになる。
  • ビンロウ西施やロボットレストランといった現代風俗も楽しかった。

「ニノチカ」

ニノチカ(字幕版)

  • 能天気で面白い。第2次世界大戦勃発の年に公開されていたと思うと不思議な心持ちがする。
  • グレタ・ガルボが無愛想な前半が特に良い。ロシア政府3人組(ブリヤノフ、イラノフ、コパルスキー)のコメディも楽しい。無愛想で有能な美女という点では「ハケンの品格」の源流。
  • グレタ・ガルボってよく知りませんでしたが、こういう人だったのか。MGMの大スターというほど華がないような気がしましたが、「いつまでたっても田舎くさくって、学校の先生みたいなの」「ディートリッヒは粋ですよ、ガルボは粋じゃない(笑)」と淀川長治も語っていました。
  • 人嫌いで、若くして引退するなど、雪解け(「Garbo laughs!」)前の前半部分に魅力があるのも地に近いからかも。生涯独身で同性愛説もあるよう。
  • グレタ=マルグレータ(マーガレット)の短縮形。グレタ・トゥーンベリと同じスウェーデン人。
  • 「まったく新しいタイプの俳優だった。離れた客席に向かって演技する舞台俳優ではなく、ほとんど間近で、しかも眼差しだけで激怒から悲哀までを表現できる俳優だった」「ガルボは身のこなし、ちょっとした仕草、そして何よりもその目で、奥に秘められた役柄の感情を表現していた。ほんの少しの動きだけで複雑な心理描写をこなし、自分以外の役どころに対する感情と、その場の雰囲気を作り上げていた」という当時の評価があるようで、マイクというテクノロジーを活用したフランク・シナトラのクルーナー唱法を思い出させます(「すでにカヒミ・カリィジェーン・バーキンを知っている我々の耳には、もはや朗々とした歌唱に聴こえますが、これでも当時は、マイクによるアンプリファイを最大限に利用した、ファンの女の子の耳元で囁くイメージを実現したウィスパー・ヴォイスであり、この唱法の鼻祖であるビング・クロスビーの登場以前にはメイン・ストリーマーだったオペラティックなシンガーたちに比べれば、この唄い方は極度にエロティックだったのです」(菊地成孔大谷能生))。

こだま「ここは、おしまいの地」

ここは、おしまいの地 (講談社文庫)

  • ドライさとウェットさ、明るさと暗さがマーブル状に入り混じっていて不思議なトーン。どう受け止めていいのか躊躇いが生じてザワザワする。
  • 一読して印象が強いのは「雷おばさんの晩年」。タッチは軽いがカルマは深く、読後感は明るい。
  • 「いまだ、おしまいの地」も読みたい。予約入れよう。

ジョエル・サートレイ「動物の箱舟-絶滅から動物を守る撮影プロジェクト」

PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト

 

  • 図書館活用。世界の動物園・保護施設で飼育されている1万2000種の動物を25年かけて全て写真で記録する「フォト・アーク」プロジェクト(本書製作時点で6000種まで終了)から約400種を収録したもの。
  • 黒または白の背景にした写真が、けばけばしい補正や過剰な演出もなく、シンプルかつ精細で非常に素晴らしい。

「深夜の告白」

深夜の告白(字幕版)