2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

桂米朝 「特選!!米朝落語全集(15)」

何となく聴いておくべきという気になった桂米朝の十八番「地獄八景亡者戯」。桂米朝「私の履歴書」でも「一時間以上かかる長編はいくつかあるが、初めからしまいまでたっぷり笑わせられるスケールの大きい噺は他にない」と説明していました。 「閻魔の出御、…

桂米朝 「落語と私」

表紙の写真が若すぎます。人間国宝。 元々中学生、高校生を対象に書かれた物だけあって、全体的に軽めなトーンの中、「名作・駄作も演者しだい」で師匠・四代目桂米團治による二代目三遊亭円馬の「しの字嫌い」の解説を引用したりして、突如として濃度が上昇…

桂枝雀 「桂枝雀落語大全(01)」

もう一つ桂枝雀で何かと京須偕充「古典落語CDの名盤」を片手に検討した結果、「高津の富」と「つぼ算」を収録した第1集を購入。 同書では「ファンタスティックな口車が絶妙」と評されていた「高津の富」。冒頭の大ボラ(「嘘じゃありゃせん、ほんまじゃで…

上田文世 「笑わせて笑わせて桂枝雀」

桂枝雀の評伝。元々が新聞連載なので読み応えの点では不満が残りますが、「萬事気嫌よく」の色紙や枝雀六十番の直筆の演目表など、写真資料が多いのが素晴らしい。 「代書」の「門のところに大きな桜の木がビヤーッとありましてね、春になったらピャッピャッ…

Marvin Gaye 「Midnight Love (Legacy Edition)」

「ホワッツ・ゴーイン・オン」や「レッツ・ゲット・イット・オン」のデラックス・エディションのようには巷間話題にならなかったのでスルーしていた「ミッドナイト・ラヴ」のレガシー・エディション。「サタデーナイト・フィーヴァー」がきっかけで知ったハ…

魚住昭 「野中広務−差別と権力」

書店で見かけて気になったので購入。野中広務もすっかり過去の人になった様子ですが、こういうコッテリとした人も郵政解散以後めっきり減ってしまいました。 野中広務−小沢一郎(変節漢−悪魔)というカルマ深き政治家が繰り広げた政局を同時代人として拝めた…

高島俊男 「『週刊文春』の怪(お言葉ですが...2)」

引き続き入浴時読書専用。本巻はボシャっと湯船に落としてしまいました。ガビガビです。 オードリー・ヘップバーンの「ヘップバーン」とヘボン式ローマ字の「ヘボン」はどちらもおなじ「Hepburn」とは知りませんでした。 「明治タレント教授(お言葉ですが.…

「レコード・コレクターズ12月号」

メモ Jimi Hendrix 「Rockin' the USA Vol.1」 Jimi Hendrix 「Rockin' the USA Vol.2」 Tito Puente & His Orchestra 「Live at the Monterey Jazz Festival 1977」 Conjunto Rumbavana 「Colección Agrupaciones Bailables」

つげ義春 「つげ義春コレクション;大場鍍金工業所/やもり」

ちくま文庫のつげ義春コレクション、第2回配本。 自伝的な作品ばかり集めてあるなと思ったら、ちゃんと帯にそう書いてありました(「青年時代までの悲惨と滑稽を描くつげ義春自伝的作品群」)。 第1回配本「つげ義春コレクション;ねじ式/夜が掴む」の帯…

柳家小三治 「もひとつま・く・ら」

全体的に前作ほど面白くないのですが、内容というよりはテキストとしてのまとめ方の問題のような気がします。敢えてそうしたのだとは思うのですが、読み物としてはいささか雑駁。 という中では、落語関連の「Which is my way?(蒟蒻問答)」、「黒門町の『癇…

Jimi Hendrix Experience 「Live at the Royal Albert Hall 1969」

酷寒のロンドンでロイヤル・アルバート・ホールを眺めつつ、そういえばジミ・ヘンドリクスの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」のカヴァーは格好良かったよなと思い出していたところ。 手持ちのは「ライヴ・エクスペリエンス(The Last Experience - His Fi…

リチャード・ブローティガン 「芝生の復讐」

ブローティガン再評価の波。ピンと来ないまま文庫が出る度に一応購入。「アメリカの鱒釣り」、「ビッグ・サーの南軍将軍」、「西瓜糖の日々」に次いで4冊目。 「時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題、とリチャード・ブローティガンがど…

Various Artists 「Saturday Night Fever」

オデッセイ(ホンダ)のCMが格好良い。ビージーズ「ステイン・アライヴ」というと「アッハッハッハ、ステンアライヴ、ステンアライヴ」というダサいファルセット・コーラスのイメージで敬遠してましたが、改めて聴いてみると中々良いものです。ギターのリ…

「選択11月号」

メモ 「オバマ政権下」の国際秩序−米国の指導力減退で世界は大混乱に アメリカ国民「選挙直前」の心象風景−経済危機深まる中で 「アメリカの悲劇」としてのブッシュ時代−その「幕切れの筋書き」はまだ見えてこない EU中枢に「亀裂」にわかに走る−サルコジ…

ジェローム・K・ジェローム 「ボートの三人男」

いつどんなきっかけで購入したのか今となっては全く思い出せません。奥付は2004年8月20日付の第21刷なので、割と最近のことなのですが。 ロンドン観光に携行したので、この「ボートの三人男」は、ロンドン橋やミレニアム・ブリッジを渡ったり、ドッ…