- 何となく聴いておくべきという気になった桂米朝の十八番「地獄八景亡者戯」。桂米朝「私の履歴書」でも「一時間以上かかる長編はいくつかあるが、初めからしまいまでたっぷり笑わせられるスケールの大きい噺は他にない」と説明していました。
- 「閻魔の出御、下に居ろう」のところで脱肛してしまったエピソードも紹介していました。
- たっぷり過ぎて混乱しがちですが、場面転換の流れは以下の通り。
- 伊勢屋のご隠居と喜ィさん
- 若旦那一行
- 正塚婆のエピソード
- 三途川の渡船で死因駄洒落
- 六道辻(近日来演)
- 念仏購入
- 閻魔の一芸審査
- 医師、山伏、歯抜師、軽業師の活躍
- 「その道中の陽気なこと」と言うとスッとはめものが入ってくるところが、上方落語の醍醐味の一つ。全編はめものが多くて嬉しいのですが、解説によると「終始、賑やかにお囃子鳴物が入りますが、これにもなかなか難しい呼吸が要ります」とのことで、やる方としては大変なようです。
- 「妲妃のお百」というのは歌舞伎の方では有名なんでしょうか。「朝比奈三郎」についても全然知りませんでしたが、こちらは狂言らしい。
- こういう噺なら桂枝雀で聴いた方が良かったような気もしましたが、ネタを復活させた本人による口演ですのでこれはこれで。