2018-01-01から1年間の記事一覧

水木しげる「劇画近藤勇-星をつかみそこねる男」

水木しげる流の飄々とした新撰組。それ以上の特別なものはない印象。 突然大フィーチャーされる吉村貫一郎パートは、元々は別の短編「幕末の親父」を挿入したもののよう。 子母澤寛「隊士絶命記」の水木しげる発展形が「幕末の親父」で、浅田次郎発展形が「…

「レコード・コレクターズ1月号」

メモ タージ・マハル旅行団「July 15, 1972」

「山猫<完全復元版>」

NHK-BSプレミアムで6月18日放送。ルキノ・ヴィスコンティ監督。1963年。 菊地成孔曰く「元祖レイブ映画」。濃厚な諸行無常感と豪華絢爛な舞踏会のコントラストが趣深いですが、187分はいかんせん長い。 統治者側のドラマ。小沢一郎が演説で…

望月ミネタロウ「犬ヶ島」

「ショート・ボム!」と違ってこちらは紙かつ大判で満足感はあるものの、企画の宣伝臭が引っかかる。

望月ミネタロウ「ショート・ボム!」

たわいもない内容ですがフェティッシュな魅力が満載で、ほとんどイラストレーション集。なればこそ紙で読みたかった。

小山健「ありがとうさち子」

面白くないわけではないですが、日常エッセイよりは「なすりつけ太郎」や「仮面ライダーAV」のような強烈にオリジナルな創作をもっと読みたい。

「選択12月号」

メモ 中東は「大混乱前夜」の様相-諸悪の根源は「サウジ皇太子」 米経済「独り勝ち」はいつまでか-トランプの幸運「ドル黄金時代」の先行き 「監視・盗聴」ハイテク企業が大繁盛-世界中の悪玉国家が「顧客」に スイス「国際美術市場」の暗部-「狂乱オー…

「レコード・コレクターズ12月号」

メモ The Beatles 「The Beatles -50th Anniversary Super Deluxe Edition」 Various Artists 「Glenn Gould Gathering」 Wild Havana 「Wild Havana」 Chocolateclay「Chocolateclay」 Dur-Dur Band 「Dur-Dur of Somalia: vol.1 & vol.2」 Various Artists…

保阪正康「昭和の怪物-七つの謎」

最近の新書らしい小ネタ集といった趣。浅薄な印象は否定し難く、どうにも迫力不足。 犬養毅の孫・犬養道子の「お嬢さん放浪記」は面白そうで興味を持ちました。 「置かれた場所で咲きなさい」の著者・渡辺和子の父が二・二六事件で反乱部隊に殺害された陸軍…

Ike and Tina Turner 「Live in Paris, Olympia 1971」

1971年1月オランピア劇場でのライヴ。「カーネギー・ホールのアイク・アンド・ティナ」(1971年4月)とほぼ同じパッケージですが、こちらだけに収録されているのが「シェイク・ア・テイル・フェザー」、「プリーチャー・マン」、「カム・トゥギャ…

「選択11月号」

メモ EU離脱でも「結果オーライ」の英国-経済「絶好調」は続くとの予想も プーチンが狙う「終身元首」就任-死ぬまで権力を手放せない事情 「菅一強」政権への変貌-衰える安倍に代わる「官邸の主」 政界スキャン(405)-安倍改憲はただの「政治ショ…

山本さほ「岡崎に捧ぐ(1)~(5)」

岡崎さんの結婚やスギちゃんからのプッシュという要素がナタリーのインタヴュー等で事前に分かっていたので破壊力は緩和されていますが、実に感動的なフィナーレ。 世代は異なれど、高校生時代の鬱屈や20歳前後の不安感には共感を禁じ得ません。普通の人同…

Beto Scala 「Beto Scala」

レコード・コレクターズのレヴュー(「グルーヴィな70年代サンバの名盤」「サンバ・ソウル『テン・キ・セール・アゴーラ』や『モッサ・ド・カベーロ・カシェアード』など、北米のソウル・ミュージックからの影響が色濃くうかがえるサンバ」(駒形四郎))…

角幡唯介「雪男は向こうからやって来た」

「空白の五マイル-チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」の角幡唯介。新著「極夜行」が好調のようですが、既文庫化の旧作をチョイス。 朝日新聞を退社してからツアンポー探検に行くまでの間に参画していた雪男プロジェクトの顛末その他。「空白の5マ…

桜玉吉「日々我人間」

週刊文春の連載がついに単行本化。近作はお布施のつもりで購入していますが、肩の力を抜いて人生を下っている感じで、一時期のような痛ましさは感じられません。 伊豆暮らしには憧れるけれどムカデは怖い。 タイトルが楳図かずお「ひびわれ人間」だとはあと…

「レコード・コレクターズ11月号」

メモ Ike & Tina Turner 「Live in Paris Olympia 1971」 Various Artists 「Cuba Jazz, Jam Sessions - Descargas 1956-1961」

蛭子能収「私はバカになりたい<復刻版>」

福満しげゆきに感銘を与えたという蛭子能収の作品とはどんなものかと読んでみましたが、ニューウェイヴの波に乗ったとはいえここまでアンダーグラウンドなものがよく世に出たなという驚き。完全にアウトサイダー・アート。

「世界にひとつのプレイブック」

NHK-BSプレミアムで7月17日放送。デヴィッド・O・ラッセル監督。2012年。 ギクシャクと不自然なところも多いのですが、横溢するジェニファー・ローレンスの魅力が解決。 後半は予定調和的な軽い感じでしたが、もうちょっとくたびれた30代半…

僕の小規模な生活

結婚して経済的に安定して子どもまで産まれて「ほのぼのファミリーエッセイマンガ家」化したかと思いきや、回想編のエグさに仰け反りました。

「バベル」

NHK-BSプレミアムで7月21日放送。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。2006年。 冒頭30分で濃厚に漂わせた傑作の予感が中盤からグズグズ。各パートの雑なリンクのさせかたが明らかになってくるにつれ、期待感は完全に雲散霧消。 メ…

「選択10月号」

メモ 日露和平条約という「毒饅頭」-安倍=プーチンに「黙約」はあるのか 「裏切り者の巣窟」ホワイトハウス-誰がトランプ政権を支えるのか 中露が「サイバー政治工作」で共謀-「次の攻撃目標」は米国と台湾の選挙 中国経済は「失われた二十年」へ-「バ…

此元和津也「テリトリー」

「セトウツミ」が好みだったので短編集もと手に取りましたが、これは全くピンとこない。巻末の作者と担当の対談が一番面白かったくらい。

安倍雅史監修/ナショナル・ジオグラフィック編 「消滅遺産-もう見られない世界の偉大な建造物」

毎日新聞の紹介記事で興味を持ったもの。 企画の意図は理解しつつも、バーミヤーンの大仏やアレッポなど、最近まで存在していたものに面白みが感じられない一方で、ペンシルベニア旧駅庁舎、北京城壁、マンダレーの王宮等、19世紀末~20世紀初頭に撮影さ…

ニコルソン・ベイカー「中二階」

岸本佐知子「気になる部分」で紹介されていて興味をもった作品。曰く、 「かりに、読む人のうちに普遍的な共感を呼び起こすのが文学であるとするならば、なにも愛や死、生、戦争といった壮大なテーマを扱うだけが文学ではない、靴ひもや牛乳の紙カートンやホ…

福満しげゆき「僕の小規模な失敗」

福満しげゆき作品も昔から気になっていたところ。初挑戦のチョイスとしては本作で正解だった模様。 他では得難いねちっこく陰鬱な作風でコアなファンがついたのも理解できますが、異性関係の執拗さにはどうにもシンパシーを抱き難い。 「僕の小規模な生活」…

渡辺ペコ「ラウンダバウト(1)~(3)」

「セトウツミ」に続いて漫画。気持ちに余裕がないと活字が読めない。 「ペコセトラ」読後しばらく躊躇していましたが、これは読んで良かった。当たり。 瑞々しさがあって良いです。野村真の出色のキャラクターの魅力で群像劇に筋が通っている感じも良い。 佐…

辻井タカヒロ「焦る!辻井さん」

「レコード・コレクターズ」で紹介されていた「京都ケチケチ買物案内」で興味をもって購入。 イラストレーターだけあって絵柄に味はありますが内容はそれなり。タイトルに反して全然焦っていない。 ほとんど育児漫画の体ですが、癇の強そうな子で同情を禁じ…

「レコード・コレクターズ10月号」

メモ The Band「Music from Big Pink -50th Anniversary Edition」 Airplay「Romantic」 Various Artists「Disco Great Tokyo: Columbia Disco Fever 1977-1980 -selected by T-Groove」 Various Artists「Bitter Grooves -pre-AOR styled Soul」 Various Ar…

此元和津也「セトウツミ」

前々から気になっていた作品。鬱々としたまま突入した連休のお供として購入。 大変好みでしたが、ラストのドラマチックさがいますこし控えめであれば言うことなかった。

「フューリー」

NHK-BSプレミアムで7月16日放送。デヴィッド・エアー監督。2014年。 まったく統一感のない意図不明なプロットで、徹頭徹尾センスも悪いように思いますが、作成途中のタミヤ1/35シャーマンイージーエイトの参考にはなりました。