2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹 「意味がなければスイングはない」

ステレオサウンド連載中に、シューベルトとスプリングスティーンの回は読んだ記憶があります。 季刊誌なのでどうしてもチェックを忘れるし、あの雑誌異常に重いし。 という訳で、単行本になってから読もうと思って案の定失念。とっくに単行本になってました…

リチャード・ブローティガン 「アメリカの鱒釣り」

恐ろしく地味に再評価が進むリチャード・ブローティガン。ついに文庫化された代表作。 在り方として、デ・ラ・ソウル「3フィート・ハイ・アンド・ライジング」に似ているな、という気がしました。 まだまだ重さやメッセージが重視された時代をポップなセン…

山田史生 「将棋名勝負の全秘話全実話」

将棋は駒の動き方ぐらいしか分かりませんが、棋界群像は面白いと踏んで。 ハードな登山はしなくてもアルピニスト列伝は読んで面白いですし。 易しく書かれているため、サクサク読めてそれなりに面白いんですが、いささか軽い。 1人の棋士に焦点を当てたもの…

Mississippi Fred McDowell 「Mississippi Fred McDowell」

(参考) 昔、雑誌の付録CDでこの人の「グッドモーニング・リトル・スクールガール」を聴いて、あまりの格好良さにブっ飛びました。 その後、アルバム「ユー・ガッタ・ムーヴ」でやや肩透かしを食ったんですが。 久々に聴きたくなって本作を買ってみたら、…

高島俊男「三国志 きらめく群像」

三国志演義の幻想を破壊する書。孔明ケチョンケチョン。 三国志正史をゴリゴリ読むほどマニアではないので、これぐらいが適度。 「ほう」「なるほどね」「そいういうことだったのか」と唸りながら読みましたが、細かいことは多分その内に忘れます。「傅燮っ…

「レコジャケ ジャンキー!」

臨時HPも開設で出足好調の「レコジャケ ジャンキー!」。 レコジャケで振られたページ番号。 パロディ・ジャケットを楽しむというよりは、「これがこんなにリスペクトされているんだ」とオリジナルの影響力を楽しむという感じでしょうか。 「クリムゾン・…

「ミッドナイト・ラン」

「あぁ、タランティーノが好きなデ・パルマのヤツね、観た観た」と勘違いしてました。 保釈金融というものの存在を初めて知りました。bail bond。 と思ったら「ジャッキー・ブラウン」のマックスが保釈金融業者だったらしい。何も覚えてない。 いや、文句な…

「アンジェラの灰」

初代フランキーが絶妙にブサカワイい。 ロバート・カーライルではマラキの駄目っぷりが今一つ。 あの顔で困窮されると、脱げ、ストリップで稼げ、とどうしてもそっちの方向に。

「ロード・トゥ・メンフィス」

スコセッシのブルース・ムーヴィー・プロジェクト。気が付いたらレンタル開始してました。 本作のキモはボビー・ラッシュ。この人がいなければ唯のお勉強ドキュメンタリーになるところ。 相変わらずギラギラのドエロ路線で益々お盛ん。 こういうの見ていると…

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

消化不良気味に進行して、カタルシスも無いという。 単品としてはサッパリな出来。

レコード・コレクターズ 4月号

チェックリスト 映画「トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男」 トム・ダウドの経歴にビックリ。 「マンハッタン計画」、「ビキニ環礁クロスロード作戦」に参加していたとは。 クリーム「ホワイト・ルーム」のドラムの定位を思わず確認してしまいま…

売払い

中沢新一「アースダイバー」 吉川英治「宮本武蔵(1)〜(8)」 原洋之介「アジア型経済システム」 村田良平「OECD(経済協力開発機構)」 小林よしのり「靖国論」 文藝別冊「中島らも」 J.D.サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 花輪和…

横山光輝「水滸伝(1)」

水滸伝 (1) (KIBO COMICSカジュアルワイド)作者: 横山光輝出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2006/03/10メディア: コミック クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る 李志清バージョンで読みかけていたのですが、今一つのめり込めないので放棄してい…

J.D.サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」を読んでピンと来なかったので。 ならば「ライ麦畑」を再読してみようかと。 「サリンジャー戦記」がやたらと面白かったので、この際村上春樹訳で。 元祖「引き籠もり」による元祖「永遠の16歳」の話。 昔、野崎孝訳で読…

「ブリジットジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」

序盤の壮絶な字幕の処理に戦意喪失。ありえない。 終盤のレズ落ちで完全にKO。ありえない。 おしまい。

「The Soul of Stax」

全体的には特に目新しいものはありませんでした。 結構みんな健在であることが逆に目新しいぐらい。 ブッカーTとか。ウィリアム・ベルとか。 ルーファス・トーマスとかもうやたら元気(と思ったら2001年に亡くなってました)。 グレイビー&パンの即興…

「狼たちの午後」

ボンヤリとNHK−BSで。 映画自体については今更書くこともありませんので。 ソニーのモデルになったジョン・ヴォイトヴィッツについてメモ。 本人が映画に対するコメントをニューヨーク・タイムスに寄稿しております(不採用だったようですが)。 曰く。…

 井伏鱒二 「珍品堂主人」

珍品堂主人 (中公文庫)作者: 井伏鱒二出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1977/07/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (14件) を見る そういえば「黒い雨」も「山椒魚」も読んだ記憶がありません。 なのに「珍品堂主人」。 昭…

 赤瀬川原平 「超芸術トマソン」

一時代前のサブカルの徒花、という認識で素通りしていたのですが。 ネットで偶然見かけた、飯村昭彦氏の表紙写真に度肝を抜かれました。 もう本当に怖い。凄いパンチ力。 見てるだけで股間がキュンキュンします。 それ以外のところは、えーと、読んだ傍から…

 フランク・マコート「アンジェラの灰」

トロント空港で未だにペーパーバックが平積みでした。 ほう、そんなに面白いのかと。読んでみました。 アイルランドの極貧生活における成長物語。 殆ど想定の範囲内。空腹でかさぶた食べちゃうのは想定外。 おそらく本書の魅力は口語調の語り口だと思うので…