「狼たちの午後」

狼たちの午後 [DVD]

  • ボンヤリとNHK−BSで。
  • 映画自体については今更書くこともありませんので。
  • 本人が映画に対するコメントをニューヨーク・タイムスに寄稿しております(不採用だったようですが)。
  • 曰く。
  • 収益の配分について契約違反があったから映画関係者を訴えている。
  • 映画は良く出来ている。アル・パチーノは素晴らしい。ルメットの仕事はファンタスティック。
  • しかし、映画には銀行強盗の理由が明確に描かれていない。
  • 性同一性障害から来るアーネスト(レオン)の度重なる自殺未遂を受け、彼の生命を救うために性転換手術の費用が必要だったから。
  • 聖書にもあるとおり「人その友のために己の生命を棄つる、之より大なる愛はなし」。
  • サルはまだ18歳だった。後悔している。FBIも殺す必要なんか無かった。
  • 映画は30%は真実だけど、残りは嘘。
  • 例えば、母親は事件現場には来たけれど、話はしていないし、会ってもいない。
  • 妻カーメンに電話はかけたが、FBIに回線を切られて話せなかった。
  • 彼女は醜いデブにされていたが、本当は美しい女性であり、アーネストに走った原因などということは全くない。
  • FBIと取引があったように描かれているのはハリウッド流の誇張であり、最低としか言いようがない。
  • 遺言状作成のシーンなんかは感動したけど。
  • フランク・ピアソンの脚本は適切な説明と深い人間描写が足りないんじゃないか。
  • この映画によって傷ついたし、映画を見た人にはこういう事実を覚えていて欲しい。
  • 獄中では困難だけど、正当な権利を得るべく頑張りたい。
  • (その後、映画化権として受け取った7,500ドルでアーネストは性転換手術を受けられたそうです。)