2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

石戸諭「ルポ百田尚樹現象-愛国ポピュリズムの現在地」

図書館を待てずに購入。 世評通り、ニューズウィーク掲載記事をベースにした第1部よりも、小林よしのりと「つくる会」を扱った第2部が面白く、色々と考えさせられるのは事実ですが、小林よしのり、藤岡信勝、西尾幹二の織りなすドラマが熱すぎて、長期に渡…

「男はつらいよ-私の寅さん」

BSテレ東で6月20日放送。山田洋次監督。1973年。シリーズ第12作。 前後半が相互に絡まず独立した形ですが、旅先のとらや一行と留守番の寅次郎という逆転パターンの前半に面白さはあるものの、テンポが悪くて乗り切れない。 ヒロイン岸恵子が登場…

「選択7月号」

メモ 中国「封じ込め」は成功するか-米国不振で「穴だらけ」の包囲網 米国こそ最悪の「コロナ輸出大国」-感染移民「強制送還」で悲劇の中南米 日韓関係「相互憎悪」が再加熱-徴用工問題で「破局」の瀬戸際 米中「技術覇権」を巡る乱闘-日台韓も道連れ「…

「万引き家族」

NHK-BSプレミアムで3月30日放送。是枝裕和監督。2018年。 露悪的で、万引というファクターもここまで押し出す必要あるのかと思いながら観ていましたが、終盤に向けぐんぐん納得感が出てくる。 常識の欠如や甲斐性の無さからくる滑稽さ、下層社…

フィリップ・ウィルキンソン「まぼろしの奇想建築-天才が夢みた不可能な挑戦」

図書館活用。「中世から20世紀に至るまで、構想されながらも『幻』と消えた建築の数々。建築家や芸術家、思想家が夢に描いた、壮大で妄想に満ちた挑戦の物語」を50こまとめて紹介するもの。 ダ・ヴィンチの階層構造都市(ミラノ/レオナルド・ダ・ヴィン…

五代目 古今亭志ん生「落語名人撰(01)お直し」

図書館活用。1963年5月31日。東宝落語名人会 「女房に客をとらせるという、どん底の人間模様を描いた特異な噺」「こういう噺なのに、売春が禁止される直前の昭和31(1956)年に、五代目古今亭志ん生はこれで芸術祭文部大臣賞を受賞した」「明治…

「赤い河」

NHK-BSプレミアムで4月10日放送。ハワード・ホークス監督。1948年。 実話に基づいているというのが意外(チザム・トレイルのロングドライヴ)。レッド・リバーは固有名詞なので、正確には赤い河ではなくレッド川。 ジョン・ウェイン主役の西部…

宮本輝「泥の河・蛍川・道頓堀川」

ちくま文庫から出ている川三部作の合本。なんとなく書店で購入して30年振りに再読しましたが特別な感興はなし。 「小説家になりたくて会社を辞めたのは、昭和五十年の八月でした。毎日、不安神経症の強い発作に苦しんでいた私は、二十八歳なのに、もう廃人…

Prince Buster「Let' s Go To The Dance - Prince Buster Rocksteady Selection」

緊急事態宣言以降、あまり音楽が聴けていませんでしたが、徐々に通常ペースに復帰。これも随分前に購入してあったもの。「プリンス・バスターのレーベルから67~68年に7インチでリリースされて以降、今日までほぼリイシューされることのなかった貴重な…

「レコード・コレクターズ7月号」

メモ 山下達郎「SPARKLE」の元ネタはナイトフライト「イフ・ユー・ウォント・イット」。「山下は80年のFM番組用スタジオ・ライヴ(中略)でこの曲をチョイス。吉田美奈子をメイン・ヴォーカルに据えて、素晴らしい演奏を披露した」。知らなかった…

石黒敬章「こんな写真があったのか-幕末明治の歴史風俗写真館」

図書館活用。小沢健志「レンズが撮らえた150年前の日本」がいまひとつだったので躊躇しましたが、これはテーマ設定と解説がしっかりしていてとても面白い。 明治43年頃に丸の内の道路脇に設置されていた飲水栓が現在新宿東口にある(「みんなの泉」)と…

「ギャング・オブ・ニューヨーク」

NHK-BSプレミアムで2月5日放送。マーティン・スコセッシ監督。2002年。 ビッグバジェット化のせいかシナリオの思い切りが悪く、フォーカスが定まらない。演出も古臭く、冒頭の決闘シーンからダサくて直視できない。 ファイヴ・ポインツ・ギャン…