2009-01-01から1年間の記事一覧

The Rolling Stones 「Get Yer Ya-Ya's Out! 40th Anniversary Deluxe Box Set」

(DVD付)" title="ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!(DVD付)" class="asin"> 40周年記念でこんなアイテムが出てくるとは思いませんでしたが、細かい編集が施されているためか、実際の演奏順になっていないのは至極残念。ボルティモア、ニューヨーク2回分、…

林家正蔵 「八代目林家正蔵(1)」

古今亭志ん生の「鈴振り/王子の狐」に続いて江戸落語。「中村仲蔵/火事息子/一眼国」と、八代目林家正蔵の十八番を3つまとめたお得なパッケージ。引用は例によって京須偕充。 「中村仲蔵(1965年3月31日。東宝演芸場)」は、「天保四(1784)…

「選択1月号」

メモ 穀物市場を独占する米国−「飢餓人口十億人」の元凶 小沢はいつ「高転び」するか−政界は今年も「大乱の年」に 政界スキャン(299)小沢と亀井と福島の「仲」 「公務員制度改革」は必ず失敗する−民主と労組の結託で「役人天国」に逆戻り 桝添「新党構…

「アマデウス」

8月末にスピーカーを買い換えた直後に音質の変化を味わおうと購入したのですが、もはや耳が慣れてしまったので変化を楽しむという点では意味が無くなってしまいました。 とはいえ、目当ての交響曲第25番ト短調が冒頭から登場して早くも満足。 ディレクタ…

「レコード・コレクターズ1月号」

デイヴィッド・フッドのインタビューより(ハリー・J・オールスターズ「リキデイター」とステイプル・シンガーズ「アイル・テイク・ユー・ゼア」の関係)。 ジミー・ジョンスンがジャマイカでレゲエのレコードを買い込み、みんな影響を受けたそうですね。 …

安藤鶴夫・金子桂三 「寄席はるあき」

アンツル先生の著作には殆ど関心がなかったのですが、書店で実物を手にしてみると写真が実に良いので購入。 文章も特に高段に構えた論評などではなく、問わず語りの思い出という風情で、写真への添え物として適度な感じ。 中でも、東京の地名から連想される…

「選択12月号」

メモ 「普天間」は日本を亡ぼす−火に油そそぐ鳩山政権 湾岸諸国悩ます「化石国家」イエメン−「ソマリア化」の可能性も 政局振り回す「理念なき小沢」−参院選以外はすべて「些事扱い」 鳩山政権「崩壊」の序曲始まる−「支持率低下」なら小沢は見限る 「アクロ…

「雨あがる」

NHK−BSで10月9日放送。91分と短尺。 山本周五郎の原作を基にした、黒澤明の未完成の遺稿を黒澤組が完成させた2000年公開作品。 小西康陽も書いていましたが、冒頭20分程こそは黒澤明の縮小コピーのような世界が展開されて心配になりますが、…

Rodger Nichols & the Small Circle of Friends 「The Complete Rodger Nichols & the Small Circle of Friends」

小西康陽「マーシャル・マクルーハン広告代理店。ディスクガイド200枚。小西康陽」で最長の見開き4ページに渡って熱い思いが語られていたアルバム(「あの奇妙なアルバム・カヴァーのレコードに導かれて、自分の人生はここまで来てしまったのだ」)。ロ…

藤子・F・不二雄 「バケルくん」

なんとなく存在だけは知っていた「バケルくん」。1981年の映画「ぼく、桃太郎のなんなのさ」にはバケルくんは登場しないようですので、1984年連載の「新バケルくん」の記憶なのかも。 「ジャングル黒べえ」問題も絡んで入手困難だった回もあり、全話…

「雨月物語」

NHK−BSで8月25日放送(宮川一夫特集)。1953年。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。 上田秋成「雨月物語」を構成する9篇のうちの2篇「蛇性の婬」と「浅茅が宿」が原作のようですが、元々は、「蛇性の婬」が、男が蛇の化身である女につきま…

ロバート・ウェストール 「ブラッカムの爆撃機」

アーシュラ・K・ル=グウィン「ゲド戦記」を読んだ頃に、本作の存在を知ったのですが、その時には購入にまでは到らず。先般、アマゾンで何かを購入する際に送料を無料にするための「下駄」として抱き合わせ購入しておいたところ。 瀧音能之「古事記と日本書…

古今亭志ん生 「五代目古今亭志ん生(4)」

このところ上方続きだったのでこの辺りで少し江戸に。変わったところで「鈴振り」が聞きたかったので本作をチョイスしてみました。 同じビクターのシリーズでも「鈴振り」の音源は2種類あるようで悩みましたが、「化物娘」より「王子の狐」、という併録音源…

売払い

坂本龍一「音楽は自由にする」 ジム・フジーリ 「ペット・サウンズ」 魚住昭 「特捜検察の闇」 本田靖春 「不当逮捕」 美濃部美津子 「三人噺−志ん生・馬生・志ん朝」 梅原猛 「古事記」 瀧音能之 「古事記と日本書紀−神々と古代史の謎を解く」 つげ義春 「…

瀧音能之 「古事記と日本書紀−神々と古代史の謎を解く」

記紀の勉強の締め括りとして、初心者向けの解説本(青春新書INTELLIGENCE)。 古事記と日本書紀と風土記の比較により、古代史の世界が立体的に浮かび上がる瞬間もないことはないのですが、初心者向けにレベルが下がりきっていないという専門家にありがちなパ…

「レコード・コレクターズ12月号」

メモ The Rolling Stones 「Get Yer Ya-Ya's Out 40th Anniversary Delux Edition」 Daryl Hall & John Oates 「Do What You Want, Be What You Are - The Music of Daryl Hall & John Oates」 Carpenters 「A Song For You」 The Upsetters 「14 Dub Blackb…

桂春團治 「三代目桂春團治(1)」

上方落語で桂米朝、桂枝雀の師弟以外の演者を聞きたい時には笑福亭松鶴などが本当は適しているのかもしれませんが、何となく同じ桂一門でも春團治(三代目)。十八番の「鋳掛屋」を。 「鋳掛屋(1983年9月8日。大阪厚生年金会館)」は桂春團治のお家芸…

黒鉄ヒロシ 「信長遊び(天)(地)」

書店で地の巻を発見して興味を持ち、天の巻と併せて購入。天の巻が信長自身にまつわるエピソード、地の巻が関連人物のエピソード。どちらかというと地の巻の方面白かった。以下各章のタイトルをメモ。 義元の首/信長と茶道具/信長と利休/蘭奢待/信長とル…

桂米朝 「桂米朝上方落語大全集第四期(32)」

「桂米朝上方落語大全集第四期」。やや間が空きましたが、第三十二集は「崇徳院(1972年10月9日。大阪朝日生命ホール)」、「看板の一(1975年6月28日。姫路市文化センター)」、「狸の化寺(1974年4月21日。京都府立文化芸術会館)」…

Duke Ellington & Count Basie 「First Time!」

小西康陽「僕は散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993−2008」で2回も紹介されていて聴きたくなったアルバム。 「スポーツ観戦にビール、と考えたら頭の中でカウント・ベイシー楽団の演奏が鳴り出して止まらなくなった。いつでもいちばん最…

「選択11月号」

メモ 民主党でも「族はがし」は無理−政務三役が「族議員」そのものに 政権を丸ごと「簒奪」したい小沢−永田町周辺は「空洞化」だらけ 政界スキャン(297)−崩壊もあり得る自民党 自民党に「再生」の兆しなし−参院補選敗北への危機感も見当たらず いまだ「…

藤子・F・不二雄 「キテレツ大百科(1)〜(2)」

藤子・F・不二雄大全集は悩んだ末、復刊ドットコムに注文(前巻予約特典の「Fノート」も届きました)。毎月25日頃に届くのが楽しみですが、真っ先に完結したのは「キテレツ大百科」。 一般書店では購入できない「こどもの光」という雑誌で掲載。一見宗教…

トルーマン・カポーティ 「ティファニーで朝食を」

とっくの昔に文庫化されているようですが、とにかく読みます。村上春樹訳。龍口直太郎の旧訳も読んでいないので全くの初読。 なんとなく敬遠してきましたが、もっと早く読めば良かったというか、逆に、今まで読まずにいて良かったというか、さすが「ちょっと…

「イブの総て」

NHK−BSで3月に放送。1950年。アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞。 怖くて、えげつなくて、女性不振に陥りそう。こんな脚本を書くなんて正気の沙汰ではありません。ジョセフ・マンキーウィッツは演劇ではなく最初から映画界の人のようですが、「ハ…

Tony Bennett & Bill Evans 「Complete Recordings」

「レコード・コレクターズ7月号」における「トニー・ベネットとビル・エヴァンスのデュオによる2作は、ジャズ・ヴォーカルの永遠の名盤に数えられる。ベイシーとベネットの録音の時と同じく、お互いに契約していたレーベルが違うのでそれぞれのレーベルで…

桂枝雀 「十八番 (特典)」

桂枝雀のDVDボックス、特典DVD 「桂枝雀生誕七十年記念−枝雀一門師匠を語る」。 ナレーションは長男、前田一知。一門(南光、雀三郎、雀松、雀々、九雀、文我、む雀、紅雀)が桂枝雀邸の稽古場で宴会(お酒は池田の「呉春」)をしつつ、師匠の思い出語…

「レコード・コレクターズ11月号」

メモ The Rolling Stones 「Get Yer Ya-Ya's Out 40th Anniversary Delux Edition」 Prefab Sprout 「From Langley Park To Memphis」

福永武彦訳 「現代語訳・古事記」

義務的、作業的に読む必要もないかと思い、太安万侶の序文を読んだ後、本文は梅原猛による現代語訳との比較を念頭に置きつつザッと飛ばし読み。 本編が飛ばし読みなので、山本健吉の後書(本居宣長に古事記の研究をすすめた賀茂真淵のエピソードや、古事記は…

桂枝雀 「十八番(9) 愛宕山/親子酒」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク9は「愛宕山」(1990年3月12日)と「親子酒」(1984年3月18日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「愛宕山」が桂雀松、「親子酒」が桂米團治。 京須偕充によれば、「愛宕山」は「原典の上方噺では幇間…

小林信彦 「おかしな男−渥美清」

特にどうというきっかけもなく、久々に「男はつらいよ」が観たい気持ちが湧き上がり、関連情報を漁っていたところ、本作の存在を発見。 渥美清の死後に一方的に思い出を公表し、本人が見せたくなかったプライヴェートな部分を衆目に晒すやり方には不快感を感…