黒鉄ヒロシ 「信長遊び(天)(地)」

信長遊び    信長遊び 地

  • 書店で地の巻を発見して興味を持ち、天の巻と併せて購入。天の巻が信長自身にまつわるエピソード、地の巻が関連人物のエピソード。どちらかというと地の巻の方面白かった。以下各章のタイトルをメモ。
    • 義元の首/信長と茶道具/信長と利休/蘭奢待/信長とルイス・フロイス/信長と狩野永徳/信長と荒木村重/薄濃/お市の心/信長と宗教/信長と光秀/本能寺の変/信長と三人の息子
    • 信長博物館/陰謀将軍/パアドレ/弾正の釜/ハンベエ/カンベエ/信長と狐/信玄の迷信/勝頼の首/衆道/金地院祟伝/秀吉の臨終/有楽の茶/六条河原
  • 「天」、「地」とくれば「人」の巻も刊行されるような気がしますが、読んだ限りでは2巻で完結している感じ(「天の巻」で既に「地の巻」が紹介されているものの、更なる続刊の存在は出てこない)。定かではありません。
  • 絵は上手いし、知識は豊富だし、言うことないはずなのですが、全体としての読後感のこの掴み所のなさはなんなのでしょう。以前読んだ新撰組関連の作品の読後感も全く同じでした。
  • 衆道」等、冒頭等でおっと思わせる場面は多々あるのですが、エンディングの大ゴマで全然震えないというか、何が描きたいのかよく分かりません。そんな分かりやすさは軽蔑すべきものとして却下されているのでしょうか。
  • 清水の次郎長を扱った作品もあるようですが、黒鉄歴画をあれもこれも読みたいという感じにはなりませんでした。