2010-01-01から1年間の記事一覧

「風と共に去りぬ」

NHK−BSで11月21日放送。1939年のクラシックですが、222分という長さに躊躇してこれまで未見。この先の人生においてマーガレット・ミッチェルの原作を通読することもなさそうなので、ハイヴィジョン放送の機会に映画ぐらいは観ておくことにし…

山上たつひこ 「金瓶梅」

中国四大奇書のうち、金瓶梅は内容的な問題もあって高いハードルを感じつつ、かなり昔から適当なアイテムを探していたところ。山上たつひこによる「金瓶梅」が復刊されていたので手に取ってみました。1冊にまとまっているところも好印象。 原作に忠実ではな…

売払い

サマセット・モーム「サナトリウム・五十女」 白井友次「自転車のメンテナンス」 「旅に出たくなる地図−日本」 「旅に出たくなる地図−世界」 手塚治虫「手塚治虫文庫全集:ブラック・ジャック(1)」 横山光輝・山岡荘八「徳川家康(1)〜(8)」

「レコード・コレクターズ1月号」

メモ Miles Davis 「Bitches Brew; Legacy Edition」 Smokey Robinson 「The Solo Albums; Volume 2」

Charles Webb 「The Graduate」

10年以上前に、知己を得たオーストリア人に英語を教えてくれと頼んだところ、「取り敢えずこれでも読んでみたら?簡単だから」と言われて拝借したもの。その後の数度の転居を経て既に音信不通、今更返しようもなくなってしまいました。今になって冷静に考…

「選択12月号」

メモ 「市場経済」に舵切ったキューバ−「体制崩壊」の足音が聞こえる 「菅の跡目」狙って蠢く群像−不気味な「小沢−鳩山」連合 「ポスト菅」のシナリオ見えず−死に体はまぎれもないが 「大丸有」という東京新名所−経済と文化が共存する希有な街 日本のサンク…

「魅惑のオペラ(03);カルメン」

間が空きましたが、NHKの「華麗なるメトロポリタンオペラ」の放送に触発されて久々に小学館「魅惑のオペラ」。シリーズ第3巻「カルメン」。 ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団。1985年、グラインドボーン・フェス…

「わが谷は緑なりき」

NHK−BSで10月19日放送。ジョン・フォード監督。その昔、誰かのエッセイで読んで以来タイトルを記憶していた作品。引用元の文章の方は遥か忘却の彼方ですが、映画の方はこの度目出度く鑑賞。1941年。 ハリウッド黄金期のクラシックの威力は桁外…

別冊映画秘宝「『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦!」

この先の人生でまず観ることはないであろう元ネタ作品等の情報がズラッと並んでいてもあまり深く感心が持てないということは、別冊映画秘宝という時点で気付いておくべきだったのかも知れません。誤植が多いのも頂けない。 なるほどと思ったのは音楽に関する…

「永遠の語らい」

村上龍と蓮實重彦の対談(「存在の耐え難きサルサ」)でその名を知ったポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラの2003年作品。BS11(イレブン・シネマズ)で11月7日放送(CM入り)。 邦題の通り延々と続くダイアローグ。前半はポルトガル人…

サマセット・モーム 「サナトリウム・五十女」

激しく黄ばんだ紙に「汽鑵車」、「聯想」といった旧字が踊っており、こんな本いつどこで買ったかな、という感じ。英宝社の英米名作ライブラリーというシリーズ。 奥付は昭和58年の第14刷(昭和31年初版)。「本巻に収められた作品は、短編集としては、…

「カポーティ」

NHK−BSで9月17日放送。2005年。ジェラルド・クラークによる伝記「カポーティ」が原作とのこと。 村上春樹訳の「ティファニーで朝食を」のあとがきを読んだ後、いつか読もうと「冷血」も購入してあるため、同じく未読の「カメレオンのための音楽…

Aretha Franklin & King Curtis 「Live at Fillmore West: Don't Fight The Feeling」

[rakuten:warnermusic:10000586:image] 以前ライノ・ハンドメイドから出ていた5000枚限定のコンプリート盤を入手しそびれたことをひそかに後悔し続けていたのですが、この度めでたく日本盤が発売。楽天市場にあるワーナー・ミュージックの直営店でしか購…

「イングロリアス・バスターズ」

公開時には観に行けなかったため二番館に観に行こうと思いつつ、結局観に行けずに発売日にブルーレイを購入したにも関わらず半年放置。楽しみ過ぎておいそれとは観ることができなかったということもあるのですが、まとまった独りの時間が確保できたので腰を…

「レコード・コレクターズ12月号」

2ヶ月連続で本秀康「レコスケくん」の新作(「みんな大好き!?『バンド・オン・ザ・ラン』の巻」)。最高。 メモ ファンカデリックのウェストバウンド全8タイトルが紙ジャケでリイシュー。 The Mohawks 「The Champ!」 Smokey Robinson 「The Solo Albums…

横山光輝・山岡荘八 「新装版・徳川家康(1)〜(8)」

昨年春に読みたいと思ったときには入手困難だった横山光輝「徳川家康」、書店をブラブラしていたら新装版が発売になっているのを発見。 中国大返しの時の黒田官兵衛の進言や天目山での土屋昌恒の片手千人斬り、三方ヶ原敗戦後のしかみ像といった美味しいエピ…

Various Artists 「Classic Sounds of New Orleans」

「レコード・コレクターズ11月号」のレビューで気になったアイテム。スミソニアン・フォークウェイズでは以前「ダウンホーム・サタデーナイト」というコンピレーションを購入してイマイチでしたが、本作は果たして。 総論に加えて各曲毎の解説もついており…

「選択11月号」

メモ 無惨な「サルコジ凋落」−歴代「最低」の仏大統領となるか 「脱皮」目論むイスラエル−新たな「立国」のために 「総理」を諦めない仙谷由人−悲願の増税を成し遂げるため 「迷走」菅政権の限界は近い−またまた「短命」の雲行き 公明党で初の「内紛」勃発−…

「軽蔑」

ジャン=リュック・ゴダール長編第6作。NHK−BSで8月6日放送。1963年。 2年前にアンナ・カリーナと結婚したゴダールのミソジニーが爆発していて、当時の懊悩がストーリーを超えてとても嫌な感じで伝わってきます。 菊地成孔「ユングのサウンドト…

「勝手にしやがれ」

ジャン=リュック・ゴダール長編デビュー作。NHK−BSで8月3日放送。1960年。ヌーヴェルバーグの代名詞的作品。 説明的描写を排して疾走する中にカメラ目線で語るジャン=ポール・ベルモンドのカットを挟む序盤のクールさには痺れましたが、全体的…

「北国の帝王」

1996年の「スタジオ・ヴォイス」の特集「男の世界」(ザ・ブロンソンズ(みうらじゅんと田口トモロヲ)の責任監修)を読んで以来、一度観てみたいと思っていた作品。 NHK−BSで8月25日放送。1973年。ロバート・アルドリッチ監督。 ブロンソン…

売払い

西原理恵子「西原理恵子の人生画力対決(1)〜(2)」 藤子・F・不二雄「少年SF短篇(1)」 柴田元幸「つまみぐい文学食堂」 京須偕充「志ん朝の走馬灯」 菊地成孔・大谷能生「アフロ・ディズニー2−MJ没後の世界」

沢木耕太郎 「凍」

ゴルゴ13にもその名が登場する世界的クライマー・山野井泰史によるギャチュンカン北壁登頂(2002年)の記録。 登頂記なのか半生記なのかも知らずに読み始めましたが、端的には夫婦2人で山に登って降りてくるだけの話にも関わらず、沢木耕太郎の筆力な…

マックス・ヴェーバー 「職業としての政治」

鳩山政権末期に各紙で引用されていた「政治とは情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめて、じわっじわっと穴をくり貫いていく作業である」という一節に刺激されて購入。1919年1月のミュンヘンのシュタイニッケ書店で行われた公開講演。 他…

Dave Frishberg 「Oklahoma Toad」

「レコード・コレクターズ」のレビューから。発売されたバージョン(CTIミックス)に加え、クリード・テイラーが手を加える前の幻のプロデューサー・ミックスも収録。紙ジャケット。 デヴィッド・ロズナーとマーゴ・ガーヤンの解説ばかりで、デイヴ・フリ…

「レコード・コレクターズ11月号」

本秀康「レコスケくん」の新作(赤盤、青盤)。嬉しい。 メモ アイズレー・ブラザーズのT−Neck全17タイトルを紙ジャケでリイシュー。 Madeline Bell 「Madeline Bell」 Various Artists 「Classic Sounds of New Orleans」

京須偕充 「志ん朝の走馬灯」

京須偕充が色々な媒体に書いた古今亭志ん朝についての文章を寄せ集めたもの。当然のことながら「志ん朝七夜」をはじめとする録音の話が中軸。 収められている各々の文章は故人への思いがこもっていて悪くないですが、本書そのものの企画のイージーさは否めず…

菊地成孔/大谷能生 「アフロ・ディズニー2:MJ没後の世界」

前著はさほど印象に残らなかったため既に処分してしまいましたが惰性で購入。 本著についても引き続きフォーカスがどこなのかよく分からない感じで刺激されることも少なかったのですが、マーク・ジェイコブスやカニエ・ウェストと交流しながら「マクロスF」…

「マッチポイント」

BSフジで9月13日放送(字幕。CM入り)。2005年。本作に限らず、シネマ☆パラダイスは意外に良いチョイスをしていると思う。 ウディ・アレン監督作品としての関心よりも、単純にスカーレット・ヨハンソン見たさで鑑賞しましたが、期待に違わず中盤…

Jackson 5 「Live at the Forum」

「レコード・コレクターズ」のレビュー(「完全未発表だったジャクソン5絶頂期のライヴ音源をパッケージした限定プレスの2CDセットが出た。ライブ盤自体が少ないJ5だけに、これは快挙だろう」)に惹かれ、久方ぶりにCDを購入。世界で8000枚だそ…