2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

峯水亮「Jewels in the night sea-神秘のプランクトン」

図書館活用。解説は最小限。ひたすら写真で勝負の潔い作り。 著者はクレイジージャーニーにも出演(「海の神秘…『プランクトン』を28年間撮り続ける男!」)。観ていないほうが楽しめたかも。 ホウキボシエソ科の稚魚が「体の外に腸が飛び出している。腸を…

「レコード・コレクターズ4月号」

メモ 久保田麻琴と夕焼け楽団「ローリング・ココナツ・レビュー・ジャパン・コンサート1977」 JAGATARA「君と踊りあかそう日の出を見るまで」 Clark Sisters「You Brought the Sunshine: The Sound of Gospel Recordings 1976-1981」

Prince Buster 「Roll on Charles Street -20 Buster's Fabulous Ska」

「レコード・コレクターズ」恒例のリイシュー・アルバム・ベスト2019のレゲエ部門で選出されていたロッカシャッカによるプリンス・バスターのスカ・コンピレーション。 2018年にリリースしたロックステディー集「レッツ・ゴー・トゥー・ザ・ダンス」…

安田謙一「なんとかとなんとかがいたなんとかズ」

図書館活用。区内に安田謙一の蔵書がなかったため、「ピントがボケる音」を自腹で購入したところ、他区から本書を取り寄せてもらえたという経緯。 ヴァラエティブック的なものを期待していたのですが、2002~2012年に商業媒体に書かれたアルバム評等…

五代目古今亭志ん生「落語蔵出しシリーズ(4)」

「饅頭恐い」(1956年8月26日。NHK)は、初めて実演音源聞きましたが、うー恐いひー恐いと言いながらむしゃむしゃ食べる様子はクラシカルな破壊力があって、意外に笑える。 オクルマとはノシメトンボのことだろうか。花魁蜘蛛のマクラ(「ちょっと…

白土三平「カムイ伝<愛蔵版>(1)~(4)」

図書館活用。大昔に文庫で挑戦した時は挫折しましたが、愛蔵版の判型の大きさが紙面の濃さと程よいバランスで読了できました。 70年安保と全共闘運動の盛り上がりと退潮とともに記憶される大作ですが、唯物史観と暴力革命が全面に出ていて、時代の洗礼を乗…

Ray Terrace「Home of Boogaloo」

TBSラジオ「オーディナリーミュージック」2月24日放送回(LEARNERSの松田“CHABE”岳二による選曲)で流れたフランキー・ヴァリ「アイ・メイク・ア・フール・オブ・マイセルフ」のカヴァーのあまりの素敵さにビリビリきて、CDを購入したところ、フリー…

「この世界の片隅に」

NHK総合で8月3日放送。片渕須直監督。2016年。 良くも悪くも原作のイメージそのまま。「それがこの国の正体かね」という超興醒めポイントがないのは良いものの、かといって「海の向こうから来たお米、大豆、そんなもんで出来とるんじゃろうなぁウチ…

鈴木博之/藤森照信/隈研吾/松葉一清/山盛英司「奇想遺産―世界のふしぎ建築物語」

図書館活用。朝日新聞日曜版に連載していたものの書籍化らしい。 なんといっても表紙のル・ピュイ=アン=ヴレ(サン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂)がメテオラの修道院みたいでインパクトありますが、中身の方はそこまでインパクトのある珍奇なものは少ない…

「男はつらいよ-寅次郎ハイビスカスの花特別編」

BSテレ東で9月21日放送。山田洋次監督。1997年。シリーズ第49作(特別編)。 冒頭とラストを吉岡秀隆の新撮シーンで挟み(主題歌は八代亜紀)、第11作「寅次郎忘れな草」、第15作「寅次郎相合い傘」もちょっと引用しつつ、本体は第25作「寅…

「男はつらいよ-寅次郎紅の花」

BSテレ東で9月14日放送。山田洋次監督。1995年。シリーズ第48作(最終作)。 牧瀬里穂との前作の引きはなかったことにして、後藤久美子がカジュアルに復活。例によってアポ無し。相変わらずド大根。 結婚式を満男に妨害された新郎役は前田吟の実…

栗コーダーカルテット「ウクレレ栗コーダー2」

栗コーダー・カルテット。2枚めに何を買おうかとても悩みましたが、映画音楽カヴァー集をチョイス。 15周年ベストや20周年ベスト、ライヴ盤も魅力的でしたが、中でも一番悩んだのが「On Air NHK Recordings」。ディスク1は好みっぽいものの、ディスク…

ボリス・マルタン/ワルデマール・アベグ「100年前の世界一周-ある青年が撮った日本と世界」

図書館活用。1905年に世界一周したドイツ人アマチュアカメラマン・ワルデマール・アベグの写真と手記、にボリス・マルタンという人が注釈を付けたもの。 20世紀初頭に船でニューヨークに向かうヨーロッパ移民の姿はそのまんま「ゴッドファーザー」の世…

五代目古今亭志ん生「CD倶楽部名人会(29)」

図書館活用。志ん生はあるだけ借りたい。 久々に志ん生を聴いたところ若々しい声の張りに驚き。「あくび指南」は1958年7月(ニッポン放送)、「天狗裁き」は1957年12月(NHK)、「安兵衛狐」は1956年9月(ニッポン放送)と、いずれも昭和…

「男はつらいよ-拝啓車寅次郎様」

BSテレ東で9月7日放送。山田洋次監督。1994年。シリーズ第47作。 渥美清は立ち上がるのも辛そうで、どこまで出番が減らせるかというチャレンジ。痛々しくて全然楽しめない。 冒頭とラストは小林幸子を投入して補強、満男の会社に行くと言って喧嘩…

「選択3月号」

メモ トランプ「中東和平案」は実現する!?-イスラエル偏重なのに「奇妙な評価」 気候変動で「新感染症リスク」急増-温暖化が生命を脅かす段階に 医療覇権も「米中二強」の争いに-「感染爆発」が示した将来図 首相補佐官「和泉洋人」の末路-不倫より重…

栗コーダーカルテット「ウクレレ栗コーダー」

「安住紳一郎の日曜天国」のゲスト回を聞いて、ピタゴラスイッチのテーマ曲の人たちが面白そうなおじさん達で興味を持ったところ。とりあえず代表盤っぽいものをチョイス。 調べてみるに、「所さんの世田谷ベース」のBGMでかかっているあれらの曲も栗コー…

「男はつらいよ-寅次郎の縁談」

BSテレ東で8月31日放送。山田洋次監督。1993年。シリーズ第46作。 渥美清もついに襟巻きモード、太宰久雄も激痩せ、笠智衆は不在で、いよいよシリーズも最終盤。 浜崎伝助(西田敏行)登場。松竹スターシステム。 くるまやの新しい女性店員カヨち…

柳家権太楼「落語家魂!-爆笑派・柳家権太楼の了見」

図書館活用。読売新聞の連載「時代の証言者」をベースに加筆増補したもの。 1978年のNHK新人落語大賞を契機にタレントメインの活動から落語メインにといった半生記はそれなりに面白いのですが、俺最高、寄席最高、俺の落語最高、というあまりの含羞・…

小塚拓矢「怪魚ハンター-青春を竿に賭けて」

以前デイリーポータルZで読んだ「アフリカのコンゴまで牙のある怪魚ムベンガを釣りに行った若者の話」が猛烈に面白かったので買ったみたもの。 NHK「怪魚ハンターが行く!」に出演している武石憲貴がまずは我が国怪魚ハンターの嚆矢で、本書の著者小塚拓…

桂枝雀「桂枝雀落語大全第十七集」

図書館活用。「千両みかん」は大阪朝日生命ホール(1989年2月27日)、「首提灯」は滋賀県立八日市文化芸術会館(1987年5月27日)にて収録。 「千両みかん」のオリジナルは上方だったのか。ただでくれるというところを代金を支払うと意地を張っ…

藤森照信「伊東忠太動物園」

図書館活用。読売新聞社編「建築巨人伊東忠太」を読んでなんとなく持った印象を藤森照信が上手く言語化していて思わず膝打ち。曰く、 「学者としてもデザイナーとしてももっとスゴイところまで続く道の門口に立っていたはずである。その道にちょっと足を踏み…