Ray Terrace「Home of Boogaloo」

ホーム・オブ・ブーガルー

  • TBSラジオ「オーディナリーミュージック」2月24日放送回(LEARNERSの松田“CHABE”岳二による選曲)で流れたフランキー・ヴァリ「アイ・メイク・ア・フール・オブ・マイセルフ」のカヴァーのあまりの素敵さにビリビリきて、CDを購入したところ、フリーソウル絡みの再発で小西康陽の解説という、いかにもな感じ。
  • 全く未知の世界と出会ったというドキドキ感が薄れたのは事実ですが、ピチカート・ファイヴのデビュー・アルバム「カップルズ」(1987年)がまったく売れなくて、失意のまま郷里札幌でこのアルバムを購入したという、小西康陽のライナーは流石にグッと読ませる。
  • 小西康陽をして「このアルバムの中心人物、レイ・テラスのことをぼくはいまだにまったく知らないでいる」と言わしめる知名度のミュージシャンで、アレンジャーのマーティー・シェラーや歌手のウィリー・トレスの方が有名なよう。
  • 「マンテカ」の緩いフィーリングも悪くないし、ビートルズ「ミシェル」やドノヴァン「ゼア・イズ・ア・マウンテン」のカヴァーも可愛らしく、アルバム通じてとても良い塩梅ですが、やはり「アイ・メイク・ア・フール・オブ・マイセルフ」に尽きる。オリジナルを超えているのでは。