2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

RC Succession「Rhapsody Naked」

忌野清志郎「ロックで独立する方法」で盛り上がったところ、「シングル・マン」に続いて「ラプソディー・ネイキッド」も購入。 1980年4月、久保講堂でのライヴ音源の完全版。のっけから仲井戸麗市がザ・タイマーズばりに荒っぽいMCで煽っていてビック…

杉浦日向子 「百物語」

「合葬」、「百日紅」に続いて杉浦日向子。1986〜1993年に小説新潮に掲載。 渡辺京二「逝きし世の面影」にこんな一章があったかもしれないと思わせる雰囲気。 其ノ四十一「地獄に呑まれた話」が妙に忘れがたいです。父親がスッと指をいれてしまうと…

村上春樹 「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

「村上春樹インタビュー集1997−2011」という副題のとおり、「その出された物語がどう受け止められるかというのは、やっぱり時間に任せるしかないです。(中略)だから本当はあんまりこんなふうに喋ってもしようがないんだけど、でも、まあ時間ばっか…

杉浦日向子 「百日紅(上)(下)」

「合葬」(1983年)に続いて杉浦日向子。1983〜1987年に漫画サンデーに連載。 豊富な知識が熟成の後に自ずから溢れてきている雰囲気に余裕が感じられ、日本酒を飲むような、ちょっと良い心持ちが長く続く読書感覚と言えましょうか。 演出のアイ…

村上春樹 「アフター・ダーク」

「東京奇譚集」(2005年)に続いて「アフター・ダーク」(2004年)。順番が逆になりましたが単なる勘違い。 一人称複数パートのスタイル上のチャレンジについては、「現代というデジタル社会をデジタル処理する作業をやりたかった」、「上の方にある…

「レコード・コレクターズ10月号」

メモ Various Artists 「フィーリンを感じて」 Various Artists 「Crossover to Modern Soul」 Various Artists 「Jamaica Selects Jump Blues Strictly for You」

村上春樹 「東京奇譚集」

文庫化なった「1Q84」をそろそろ読もうかと振り返ってみるに、「海辺のカフカ」(2002年)以降、いくつかのエッセイなど以外は読んだのか読んでいないのか記憶も曖昧につき「東京奇譚集」(2005年)からリスタート。 読んでみてもなお既読か初読…

杉浦日向子 「合葬」

杉浦日向子はいつか読んでみたいと思っていたところだったのですが、クリス・ウェア「世界一賢い子供、ジミー・コリガン」関連で発見した細馬宏通の日記における「年で言えばひとつ上、ということもあって、『合葬』が出たときには、『この年齢でこの深さは…

Chris Ware 「Jimmy Corrigan: The Smartest Kid on Earth」

久々に海外コミック。購入時点では1巻が出たっきり放置状態だった邦訳も、今となっては3巻まできっちり完結しているようですが、翻訳はどうしてもレタリングの雰囲気が損なわれるので気合いを入れ直して原書で。 英語力の問題としては、会話とナラティヴが…

RC Succession「シングル・マン」

「ロックで独立する方法」で忌野清志郎語るところの「いよいよホリプロとおさらばしちゃって、それと同時に出してやろう、と思って作ったアルバム」にして、「変わるならちゃんと変わろう、と」決意する契機となったアルバム。何となく手元に置いておきたく…

「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」

NHK−BSプレミアムで9月1日放送。ジョン・ウー監督。1992年。 香港時代のジョン・ウー作品は全く観たことがありませんでしたが、NHKの意図は不明なれど放送予定が目に入ったので何となく録画。 知らなかったことだらけなのでメモ。 「男たちの…

「選択7月号」

メモ サウジ王制「崩壊」は時間の問題−臨界に迫る「五つの内憂」 中国原発「大濫造」の恐怖−数え切れない事故リスク要因 野田首相が秘密裏に企てる起死回生の「電撃的訪朝」 「勘違い」玄葉外相から側近離反−代表選出場の目は消えたか 驕る「維新の会」の内…

「イントゥ・ザ・ワイルド」

BS12で9月1日放送。ショーン・ペン監督。2007年。CM中断なしのノーカット放送。ボカシは追加? ジョン・クラカワーの原作から受けた印象に比べると、両親との関係にフォーカスした結果として、やむにやまれぬ切迫感は稀薄になっているという気が…