「ハード・ボイルド／新・男たちの挽歌」

• ＮＨＫ−ＢＳプレミアムで９月１日放送。ジョン・ウー監督。１９９２年。

• 香港時代のジョン・ウー作品は全く観たことがありませんでしたが、ＮＨＫの意図は不明なれど放送予定が目に入ったので何となく録画。

• 知らなかったことだらけなのでメモ。
  • 「男たちの挽歌」（１９８６年）、「男たちの挽歌?」（１９８７年）、「男たちの挽歌?：アゲイン／明日への誓い」（１９９０年）はシリーズ作品。
  • 「狼：男たちの挽歌・最終章」（１９８９年）、「ハード・ボイルド／新・男たちの挽歌」（１９９２年）は、監督と主演が同じことから邦題を流用しているのみで、シリーズとは関連性なし。
  • 「男たちの挽歌」シリーズ中３作目だけはジョン・ウーではなく、ツイ・ハークが監督。
  • クエンティン・タランティーノが「レザボア・ドッグス」の元ネタにしたのは、「男たちの挽歌」シリーズではなく、リンゴ・ラム監督の「友は風の彼方に」（１９８７年）。主演は同じくチョウ・ユンファ。

• ストーリー自体は他愛もないものですが、横っ飛び二丁拳銃やストップモーションなど、いわゆるジョン・ウー節の格好良さが初めて体感できました。汲めど尽きせぬアクション演出のアイデアの豊富さには感心します。

• 最初はちょっと笑ってしまった刈り上げのチョウ・ユンファも次第に格好良く見えてきて困ります。

• えらく國村隼に似た役者だなと思ったら國村隼本人でした。「キル・ビル」（２００３年）に出演していましたが、クエンティン・タランティーノが意識しなかった筈がない、あるいは「ブラック・レイン」（１９８９年）か、と思ったら、三池崇史「殺し屋１」（２００１年）を観て気に入ったためなんだそうです。

• 潜入捜査官のトニー・レオンに誕生日プレゼント、というシーンは「インファナル・アフェア」チームの本作へのオマージュなんでしょうか。

• 意外に興味を持てたので色々観てみたいのですが、ＮＨＫの放送予定にはないようですので、熱心なファンには評判が悪いようですが、取り敢えず「男たちの挽歌」シリーズのＢＤセットを購入しようと思います。