- 8月末にスピーカーを買い換えた直後に音質の変化を味わおうと購入したのですが、もはや耳が慣れてしまったので変化を楽しむという点では意味が無くなってしまいました。
- ディレクターズ・カットということで20分追加されていますが、コンスタンツェがサリエリの夜の呼び出しに応じる場面以外は、どこが追加シーンなのかもよく分かりません。
- 亡命者ミロス・フォアマンの故郷プラハ(当時はまだ鉄のカーテンの向こうの共産圏)での撮影。エステート劇場での撮影中、エキストラが立ち上がって「星条旗よ永遠なれ」を歌ったところ、一部立ち上がっていなかったのは秘密警察だったというエピソードには隔世の感を禁じ得ません。
- オリジナルの楽譜に修正が無かったというのは誇張、ビリヤード台で作曲したのは事実、のようです。当時は指揮棒がなかったのも事実らしい。
- サリエリがスウィーツ好きという設定は今回初めて気がつきました(コメンタリーによると伝記に記載のある事実だとのこと)。冒頭の自殺シーンでもお菓子で釣ろうとされている他、ザルツブルグ大司教の演奏会で栗をつまみ食いしたり、自宅でも「ヴィーナスの乳首」(エリザベス・ベリッジによるととても不味かったとのこと)やらマスカルポーネやら、のべつ甘い物を食べています。
- F・マーリー・エイブラハム(「私はその頂上に立つ、凡庸なる者の守り神だ」)とトム・ハルス(「僕は下品な人間です、でも僕の音楽は違います」)という、大作の割に地味というか、一癖ある俳優が畢生の名演でぶつかり合うという構図が堪りません。
- 何故ミドルネームがタイトルになっているのか知りませんでしたが、「アマデウス」=「神に愛されしもの」という意味だそうで、良くできたタイトル。
- 特典映像を見ると、トム・ハルスもエリザベス・ベリッジもおそろしく老けていて心和みます。