- 官房長官就任時の記者会見における「個人的感情は別として、法案を通すためなら小沢さんにひれ伏してでも、国会審議にご協力いただきたいと頼むことが、内閣の要にある者の責任だと思っている」というのはもの凄く記憶に残っていました。
- マーヴェリック小泉の大外をまくったブレイクはこの人にとっては不運でしたか。あんな調整嫌いの変人が高支持率をバックにやりたい放題やる時代が来るとは予想できなかったでしょう。
- 「ああ、これはひょっとしたら革命が起きるかもわからん。家へ帰ったらそのまま名前が残って籍が入っちゃう。帰らなきゃ行方不明になっちゃう。もう少し、世の中の動きを見てみようかと思ってね。友達の家を一週間ほど泊まり歩いたんです」という、終戦直後のエピソードは非常に切ない。
- 「聖教グラフ」の掲載写真(の背景に写り込んだ名画)と資産リストを照合してそのギャップを突くというのが何とも凄い。「叩きに叩いたら、向こうからすり寄ってきたんや」という発言も震え上がるほど怖い。
- 「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にはできんわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」と糾弾された麻生太郎も今では現職総理大臣。野中広務が引退していなかったらこうはならなかったかもしれません。