奥野修司「ねじれた絆-赤ちゃん取り違え事件の十七年」

ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

  • 図書館活用。映画「そして父になる」の参考文献。
  • 赤ちゃん取り違え事件のルポだとばかり思って読んでいると、予想もしなかった奇妙なドラマが別途展開されて驚き。
  • 放埒な妻とその妻を離縁しないまま妻の姉に子を産ませて同居し始める夫。更にはもう一方の家族も同じ敷地内で同居し始めるという。事実は小説よりも奇なりってまさにこういうこと。
  • 映画で2人とも引き取りたいという考えが出てきたときは軽くびっくりしたものの、かなり自然な気持ちの動きである模様。
  • 取り違え発覚直後から25年も取材したリアリティがあって、読み通すと、「血か情か」でいうと「情」が大事とか、交換(6歳)時点でスパッと交流を絶っておけばこんなに残酷なことにはならなかったのにとか、簡単には言えなくなる。
  • なんとなくで借りてみたけれど非常に面白かった。