Funkadelic 「Toys」

トイズ~ファンカデリシャス・アンリリースド・トラックス

  • よく調べもせずに購入してしまいましたが、ウェストバウンド時代の未発表音源。しかも1970年代前半ということで個人的にはストライク・ゾーンど真ん中。
  • 二木信の日本語ライナーは割としょうもないですが、ロブ・ボウマンのライナーがなかなか充実していて素晴らしいです。
  • 93年にジョージ・クリントン抜きのPファンク・グループがロイヤル・ファースト・ファミリー・オブ・ファンクという名義で録音したという事実があったとは知りませんでした。
  • 1発目の「ハート・トラブル」は、1966年にザ・パーラメンツのシングルB面で発表された後、ファンカデリック「コズミック・スロップ」収録の「ユー・キャント・ミス・ホワット・ユー・キャント・メジャー」としても発表。後者と聴き比べてみましたが、あのベースラインがないので随分印象が違います。まるで別の曲。
  • 「ザ・グース・ザット・レイド・ザ・ゴールデン・エッグ」はファーストかセカンドに収録されていても不思議ではない感じ、と思ったら、オリジナルはザ・パーラメンツのシングルB面(1968年)で、後にパーラメントの「アップ・フォー・ザ・ダウン・ストローク」収録の「ザ・グース」(1974年)として公表されます。こちらは聴き比べて見れば確かに同じ曲と認識できます。
  • 「ヴァンピー・ファンキー・バーニー」はレコーディング前のウォーム・アップ・ジャムと書かれていますが、ローウェル・フルソン「トランプ」のパターンでちょっとやってみようぜという感じでしょうか。
  • 「スライド・オン・イン」には、エディ・ヘイゼルが好きなあまり、ちょっと期待し過ぎたかもしれません。物足りない。
  • 確かにタイトルが「スティンク・フィンガーズ」で、歌詞が「起きたくないんだ、クエールードで眠らせて」というのは珍奇な感じ。そして曲調はレゲエ風。
  • 「マグニファンク」という勇ましいタイトルと裏腹に流れ出すラウンジ・サウンドには意表を突かれました。「フリー・ユア・マインド」セッションでこんなのもやってましたか。アヴァンギャルドセシル・テイラーだと言うほどのものでもないように思います。
  • 「セカンド・チューン・オリンピック」、「サード・チューン・オリンピック」とはどういう意味かと思ったら、オリンピック・スタジオ(ロンドン)で録音されたテープ・リールにメモされた呼称の模様。
  • 「ウォーズ・オブ・アルマゲドン」はSE取っ払ってもやはり格好良い。痺れる。