- レコード・コレクターズ7月号の平野孝則のレヴューで興味を持って購入。曰く「玉石混交のT.K.のディスコ12インチから、77〜81年発表の今聴くと更に輝く24曲を選んで作られたアルバムである。南国風味の歓楽的乗りとソウル/ファンクの濃厚な感覚を持つ、いかがわしくも魅力的なマイアミ産ディスコが楽しめる」。
- 「実際ひっどいディスコ・ソングも相当あります」(岩沢洋)、「T.K.Discoのイナタさに何度も心が折れそうになりながら」(T.Seki)、「玉石混淆の『石』の多さに圧倒され」(黒田大介)とコンパイラーが語っておりますが、ここにコンパイルされたものが特にソフィスティケイトされている訳でも、飛び抜けていなたい訳でもなく、キャラクターがよくつかめません。
- 曲単位でも特別にキラーなものも見当たらず、12インチの尺の長さを楽しむには至りませんでしたが、強いて1曲挙げれば、ウルトラ・ファンク「インディゴ・カントリー」でしょうか。
- ジョー・トーマス「プラトンの隠れ家(Plato's Retreat)」とは何のことだろうと調べてみたら、ニューヨークの伝説的な乱交クラブ(swingers club)で、2009年には同クラブを題材にした「アメリカン・スウィング」なるドキュメンタリー映画も作られているようです。
- 追記。
- と思ったら、山下達郎が7月27日放送のサンデー・ソングブックで「素晴らしいコンピレーション」と激賞して2曲もかけていました。タワー・オブ・パワーとか、ミシシッピー・マス・クワイアとか、氏のお勧めはどうもツボを外すこと多し。