都築響一編「Neverland Diner-二度と行けないあの店で」

Neverland Diner 二度と行けないあの店で (ケンエレブックス)

  • 図書館活用。「捨てられないTシャツ」の続編的位置付けで同様のコンセプトですが、写真がないのは少し寂しい。
  • 今も手元にあるTシャツと二度と行けない飲食店の違いしかないはずなんですが、こちらの方がかなりウェット。思い入れたっぷりに若かりし日の自分語りをするパターンもそれぞれに面白いのですが、トーンが似通ってくるので食傷気味になる。
  • サラッと振り返るに、ポルトガル最南端の田舎レストラン、大久保の無許可営業ロシア食堂、自宅の居間で営業していた店、バンコクの立ち食いサラダバー、祇園のフリークスお茶屋辺りは鮮やかな印象。比嘉健二のフィリピンパブにハマった話も面白かった。
  • 高野秀行の「二度と行けないあの店」ではなく「密入国+強制送還二回でビザ発給停止」で「インドという国自体」に二度と行けないというのも可笑しい。
  • 読んでいると食欲が刺激されて困る。ファイヴスター(ニュヨーク)のパラク・パニア/ボンベイ(新宿)のサグ・パニールは我慢し難く、にしきや(レトルト)のパラック・パニールを注文した。